サバイバルホラー『Pathologic 2』5月23日Steamで発売へ。伝染病により廃れゆく町で過ごす12日間

 

tinyBuild/Ice-Pick Lodgeは3月29日、『Pathologic 2』の発売日が5月23日に決定したことを発表し、以下の最新トレイラーを公開した。Steamストアページはオープン済みで(日本語非対応)、年内には海外Xbox One(Xbox Game Pass)向けにも発売される。北米・欧州圏でのパッケージ版販売にあたってはGearboxがパブリッシングを担当することも、新たに明かされている。

なお本作に関しては昨年11月、ゲームを複数のパートに分けて配信すること、またパート1では「Haruspex」の物語が語られると告知されている。「Bachelor」「Changeling」に関しては、そのあとに配信されるとのことだ。いずれもオリジナル版『Pathologic』に登場したキャラクターである。

本作は伝染病の蔓延により荒廃した町で繰り広げられるサバイバルホラーゲーム。ナラティブ重視のホラーゲームとなっており、主人公は伝染病の拡大から人々を救うため、奇妙な住民が住まう人里離れた町を探索することになる。2005年に発売された『Pathologic』のリメイク/リイマジニング企画として始まり、2014年にKickstarterキャンペーンを成功させた。その後tinyBuildがパブリッシャーとしてつき、2017年9月『Pathologic 2』に改名。これまでにデモ版の配信やアルファテストの実施が続いてきた。

主人公にとっての最大の敵は、町を蝕む疫病。その病の影響もあり町のコミュニティは崩壊しつつあり、食料も薬品も不足している。父は何者かに殺害され、双子の姉妹だと噂される人物は町に疫病を持ち込んだと考えられている。また地元の子供たちは何か重要なことを隠している様子。多くの謎が立ちはだかるが、主人公に与えられた時間はわずか12日。救いようのない状況に追いやられる中、限られた時間を無駄にしないよう気を付けながら、この死にゆく町の人々と交流し、難しい決断を下していかねばならない。

※2018年9月に公開されたアルファ版のゲームプレイ映像

また町の人々を救おうとするだけでなく、主人公自身の身体機能、空腹度、喉の渇き、疲労といったパラメーターも管理せねばならない。こうした身体管理は時間が経過するにつれて難しくなっていき、いずれひとりで資源や食料を探すだけでは足りなくなってくる。なんとかして仲間になってくれる人々を探すことも、選択肢のひとつである。また住民と取引したり、ときには殺害、強盗、窃盗、懇願といった行為を通じて必要な物を手に入れることも。

リアルタイムで広まっていく疫病は、ゲームプレイメカニックや物語の展開にも影響を及ぼしていく。感染が拡大した地区は立ち入るだけでも危険だが、店舗が閉店し、住民たちは自宅のドアを開けてくれなくなる。そうすると物資を手に入れる手段が減るほか、感染地域で入手した食料を口にするにはリスクが生じるなど、状況は刻一刻と悪化していくわけだ。

2005年に発売されたオリジナル版『Pathologic』では、ゲーム内で日数が経過していくごとに、達成状況問わずクエストが更新されていき、物語は容赦なく前に進んでいった。そうしたクエスト設計や、町中が疫病に蝕まれたダークで退廃的な世界観は印象的であり、カルト的人気を誇っている。なおオリジナル版は主言語がロシア語のゲームであり、英語翻訳が酷評されていた。その点、『Pathologic 2』は英語ローカライズにも力を入れているとのことだ。