『フォートナイト』次回パッチにてNintendo Switch版のロード問題を改善へ。当面は本体保存メモリーへのインストールを推奨

 

Epic Gamesは、『フォートナイト バトルロイヤル』向けのパッチv5.4.0を今週配信する。このパッチ導入後は、嵐(ストーム)がその縁の部分にある建築物を破壊するようになり、またリボルバーの一時的な削除、一部アイテムのレアリティやドロップ数、所持可能数の変更などがおこなわれる。そして同時に、Nintendo Switch版にて確認されているパフォーマンスの問題にも対処するという。

Nintendo Switch版では、プレイ中に建物などのオブジェクトのモデリングやスキン、環境が正しくレンダリングされなかったり、移動がスムーズでなく引っかかるように感じられる問題がプレイヤーから報告されており、アップデートを重ねるたびに問題が悪化している状況だという。コミュニティサイトRedditでも、プレイ中に地面の下に落下してしまう様子が投稿され、Epic Gamesに改善を求める声が上がっていた。Epic Gamesは原因の調査を約束し、このほど進捗をタスク管理ツールTrello上にて報告。それによると、パッチを追加適用していくこと関連する、ローディングのパフォーマンスに悪影響を与える問題を発見したという。そして現在、任天堂と共に改善に向けて取り組んでおり、パッチv5.4.0での修正を目指しているとのこと。

パッチv5.4.0の配信日はまだ決定していないが、Epic Gamesはプレイヤー側でおこなえる当面の対策として、ゲームをmicroSDカードではなく、Nintendo Switch本体の保存メモリーにインストールするよう勧めている。Nintendo Switchでは、microSDカードからよりも本体保存メモリーから読み出す方がロード時間が速いそうで、海外メディアDigital Foundryが『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で検証した以下の動画でも、ロードする場面により異なるものの、本体保存メモリーの方が約2秒から4秒速いという結果が出ている。ちなみに、ダウンロード専用の『フォートナイト』には関係ないが、ゲームカードからのロード時間は、microSDカードからさらに数秒遅くなるようだ。もちろん、ゲームによっては異なる結果が出るかもしれない。

ゲームをNintendo Switchの本体保存メモリーにインストールする方法であるが、microSDカードが本体に挿入されているとそちらに優先的に保存されるため、一旦ゲームデータを整理(消去)してから、microSDカードを抜いて再インストールすれば良い。詳しい手順は、任天堂のサポート情報サイトを確認してほしい。なお、セーブデータについては、microSDカードの有無に関わらず必ず本体保存メモリーに保存されている。

Nintendo Switch版のパフォーマンスについてEpic Gamesは、前回のパッチv5.3.0でも、建築LOD(詳細度)ストリーミングの遅延への対処にフォーカスし、読み込み時間が短縮されたとしていた。今回の問題に関するパッチv5.4.0の内部テストの結果は良好だそうなので、さらに改善が進むことを期待したい。一方、シーズン5から導入されたジャイロ操作の仕様がパッチv5.1.0にて変更され、これがユーザーからの不評を買っている件については、調査を約束しているがまだ続報はない。また、50対50モードでのフレームレートの悪化についても調査が続いている。