滅びゆく世界を、3Dライトとピクセルアートをまじえて描くRPG『Eastward』正式発表。Chucklefishがパブリッシングを担当へ

 

インディーパブリッシャーChucklefish Gamesは、『Eastward』を正式発表した。対応プラットフォームはPC/Mac。『Eastward』は、以前弊誌でも紹介したタイトルだ。紹介時期は2015年11月。その後音沙汰がなかったが、2年強の時を経てChucklefish Gamesのサポートを得て製品化に向け大きな一歩を踏み出したことになる。

『Eastward』は、ピクセルアートで描かれるアクションRPGだ。舞台となるのは、滅びゆく世界。奇妙な生物が都市に生まれ続け、人口は減少の一途を辿っていた。主人公である、勤勉な採掘家のJohnは、秘密の地下施設で謎の多き白髪の少女Samと出会う。少女は何者なのか、そして世界はどうなってしまうのか?Johnは多くの疑問を抱えながら、Samを奇妙な生物や人間から守るべく、奔走することになる。ゲームジャンルはアクションRPGとされているが、アクション寄りのシステムにダンジョンパズルなどが導入されており、アクションアドベンチャーに近そうだ。

本作を開発するのは、中国・上海のインディーデベロッパーPixpil Games。スタッフは2015年時の3名から10名へと拡大し、香港在住のスタッフらとともに本作を開発中。東アジア発のタイトルということで、アジアテイストをまじえたピクセルアートで彩られる。Pixpil Gamesは1990年代のアニメの影響を受けておりことを公言しているように、どこか映画「紅の豚」といったジブリ作品のような雰囲気も感じさせる。そのほか『ゼルダの伝説』や『MOTHER』といった作品からの影響を受けているとのこと。また3Dの光源システムとレトロなピクセルアートの融合を掲げて開発されており、ビジュアルについては細部にまでこだわりがこめられているようだ。

パブリッシングを担当するChucklefish Gamesは、『Starbound』『Stardew Valley』といったヒットタイトルをプロデュースしており、最近では宇宙ステーション管理シミュレーション『Starmancer』、ターン制SRPG『Pathway』とふたつの作品を発表している。そのほか、魔法学園を舞台としたRPG『WitchBrook』と「ファミコンウォーズ」ライクなシミュレーション『Wargroove』の発売も予定している(関連記事)。いずれのタイトルもピクセルアートが特徴的な作品だ。魅力的なChucklefishの2Dゲームラインナップの中に、『Eastward』が新たに加わることになる。

『Eastward』は今回正式に公に発表されたが、リリース時期は依然として未定とのこと。コンソール移植も前向きに検討していることなので、続報に期待したい。