写真を介した日本語学習ゲーム『Shashingo』開発中。日本人でも遊びたい、ミニチュアな街の撮影さんぽ

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発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第685回は、日本語学習ゲーム『Shashingo: Learn Japanese with Photography』(以下、Shashingo)を紹介する。個人開発者Ryan Pocock氏が開発している学習ソフトだ。
 

 
『Shashingo』は、誰でも直感的に日本語の単語を覚えることができるラーニングソフトだ。プレイヤーはUnreal Engine 4で描かれた色鮮やかな3Dの街並みを自由に散策することができる。そして街中にあるモノを手元のデバイスで撮影すると、「ポスト」「自転車」といった単語が日本語表記・英単語とともに記録されるのだ。同時に日本語での読み上げボイスも流れるため、目でも耳でも言葉を覚えることができる。街中でモノを撮れば撮るほど、アルバムに自分だけの単語帳ができあがっていくというわけだ。

本作には自由に街を散歩できるモードのほか、ちょっとしたテストができるモードも搭載。指定された単語のモノを街中で探し出して写真を撮ってゆき、自身の単語力を確認することもできるのだ。とはいえ時間制限はないため、ゆっくり好きなペースで学習を進めることができる。

学習がメインの目的ながらも、本作の写真撮影モードはなかなか本格的。被写界深度の概念が導入されており、撮り方次第でボケ味を活かしたクオリティの高い写真を撮影することができる。また写真にさまざまなエフェクトをかけることもでき、ノスタルジックにもモダンにも好みのテイストに仕上げることが可能だ。自分のお気に入りのアルバムを作り上げていくうちに、自然と単語力も身についていくつくりになっている。細かなユーザビリティも随時改善していくとのことで、作中の設定では習熟度により漢字/かな/ローマ字表記を切り替えられる。また将来的にはコントローラー対応もサポートしていく予定とのことだ。
 

 

 
開発を手がけるRyan Pocock氏は、ドイツに拠点をおくフリーランスの3Dアーティスト。これまでゲーム開発の経験としては、寿司屋経営ライフシム『Rolling Hills』にて日本風の意匠を取り入れた可愛らしい街並みを描いている。『Shashingo』ではコンビニやエアコンの室外機など、より地に足のついた生活感のあるストリートが見もの。マンホールのフタが東京風の桜マークになっているなど、ディティールからにじみ出る日本愛にほっこりさせられる。国内ユーザーであっても、作り込まれた街中で写真を撮っているだけで癒やしの時間を過ごすことができるだろう。

『Shashingo』の最新情報は公式Twitterにて配信中。対応プラットフォームやリリース時期など、今後のニュースに期待しよう。

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