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ゲームフリーク新作『Beast of Reincarnation』先行プレイ感想。戦闘はゆるめの『SEKIRO』風味で、『ニーア』的な探索の楽しさあり、1人と1匹の冒険ゲーム
『Beast of Reincarnation』は探索のレスポンスがよく、クゥと進める戦闘も遊びやすく、かつ爽快感のあるものだった。

ハピネットは、ゲームフリークが開発した新作アクションRPG『Beast of Reincarnation』をPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに8月4日に発売予定。今回弊誌は、メディア向けの先行試遊会に参加する機会をいただいた。
『Beast of Reincarnation』は主人公エマと相棒となる腐食体クゥが一緒に旅をして、一緒に戦うアクションARPGだ。今回プレイできたのはChapter 1のクリアまで。今までのゲームフリーク作品とは一線を画すような作風となっているが、結論としては自在な移動による探索と『SEKIRO』ライクな戦闘が共に高い水準でまとまった体験になっていた。

穢れをその身に封じる主人公エマと相棒クゥによる崩壊した世界の冒険
舞台となるのは文明が崩壊してから1000年ほどが経った西暦4026年の架空の日本だ。「穢れ」によって各地に出現した「腐食体」と言われる身体が植物のように変化した動物によって人類は衰退の一途をたどっており、穢れの根源と言われる不死の生命体「輪廻の獣」に対して幾度も戦いを挑むも100年周期で復活することから人々は希望を失ってしまっている。そんな中で目をつけられたのが腐食に侵され「穢れ人」と忌み嫌われている少女の主人公エマである。エマには特異な能力があり倒した腐食体を取り込むことができる「封じ子」と言われる存在で、その能力を使って復活の予兆をみせる輪廻の獣を打ち倒す役目を与えられる。
崩壊した世界であるためフィールドを探索していると倒壊したビルなどかつての文明跡が数多く確認できるほか、強い穢れを持った腐食体がいれば付近に急激に木々が生い茂るなどの異様なシーンも体験できる。そんな穢れに対抗するために人間の身体を完全機械化したゴーレムという存在も登場するが、ゴーレムも長き年月によって魂が劣化してしまい自我を失ってフィールドを徘徊してプレイヤーに襲い掛かってくるものも少なくない。
また、実際にプレイしているなかで興味深かったのは太古の先史文明の時代には存在したという「三日月」と言われる遥か上空に浮かぶ物体だ。これは「見つめると死ぬ」とされており、実際に空に薄っすらと見えるオブジェクトを眺めると激しいノイズ音が聞こえ始めて、それでも見つめ続けると本当に死んでしまった。この辺りにも何らかのこの世界の謎が隠されていそうである。セミオープンフィールド的な構造もあいまって、『ニーア』シリーズのような探索プレイフィールが味わえた。

縦横無尽な移動手段によって強引にルート開拓したくなる
フィールド探索においてはエマの穢れの力によって植物を伸ばすことで縦方向に登ったり横方向に足場を作って移動を拡張できるのが特徴的だ。こういった仕組みの場合、どこか特定のポイントでのみ足場を作れるような形式なのかと思いがちだが、本作ではどこでも任意の場所でほとんど何の制約もなしに足場を作り出すことができるのでフィールドを自由自在に探索できる気持ちよさがある。フィールド自体も広いエリアの中に高低差や崖が意識されており、こういった移動を意識すればスムーズな探索が行いやすく、ついつい無理矢理なルートで移動したくなってしまう魅力があった。

このフィールド探索、もう一つ忘れてはならない点がある。BGMがめちゃめちゃ良いのだ。今回の試遊で体験できたフィールドのBGMでは睡眠導入にも効果がありそうなボーカル入りのチルい曲が流れているのだが、人々の生活の失われた荒廃した世界であるにもかかわらずBGMのおかげで孤独さの中にどこか安らぎと心地良さが感じられエマとクゥの冒険に非常にマッチしていた。実際にプレイした際にはBGMにも注目してほしい。
戦闘はSEKIROライク、だけど初心者でも遊びやすい
フィールドには敵が徘徊しており宝箱などを守っていることがある。そういった敵を倒すには攻撃、パリィ、回避を駆使したいわゆる「『SEKIRO』ライク」な戦闘をすることが基本となるが、その操作が非常にシンプルにまとまっている。例えば、空中に打ちあがった敵に対して追撃を行うことができるのだが、追撃を行う際にはジャンプボタンなどは不要でそのまま通常攻撃ボタンを押すだけで追撃してくれるのである。攻撃手段としてはそれ以外にもスキルボタンなどもあるものの、通常攻撃ボタンだけで戦闘してもかなり形になるように作られている。また、攻撃をキャンセルしてパリィに移行できるなど操作自体もキビキビと動かすことが可能で試遊の中でアクションとしてストレスに感じるような部分は思い当たらなかった。

『SEKIRO』ライクらしいパリィや回避といった要素も非常に遊びやすい難易度になっていると感じられた。敵の行動に対してプレイヤーに適切な対処を要求するような受動的な要素は、その状況に応じた知識や判断、反射神経が必要となるため難易度は高くなりやすい。しかし、本作ではパリィや回避が成功判定となる猶予時間が非常に長く設定されており、筆者自身が「あ。タイミング間違えたかも」と感じても成功判定だったケースが少なくなかった。かといって成功時の演出やSEが気持ちいいので物足りなさを感じることもなく戦闘の爽快感が全く目減りしてない。
もちろん、もっとシビアな調整が良いプレイヤーもいるだろう。そんな人向けには難易度HARDが用意されている。難易度にはSTORY、NORMAL、HARDの3種が用意されており、筆者が試遊した際にはChapter 1の序盤をNORMALで、中盤辺りからはHARDでプレイした。難易度をHARDにするとパリィ判定が少し厳しくなり、敵の攻撃も苛烈になるためよりSEKIROライクな空気感が強くなる印象だ。難易度はゲーム中いつでも変更可能になっているので実際にプレイしていく中で自身で調整するのが良いだろう。
クゥとの共闘はコマンド選択
本作の戦闘で欠かすことができないのはクゥの存在だ。クゥはエマのバディとして自動で敵を攻撃や追撃してくれるなどのサポートを行ってくれるだけでなく、コマンドによる指示を出すことで「開花技」ができる。開花技は特定の敵に対して特効になり得るうえ、即席の移動場所にもなるなど多目的な活用方法がある。なかにはエマのHPを少量回復する効果を持ったものもあるので臨時の回復手段としても重宝するだろう。
指示を出すためのコマンドを選択している間は時間が非常にゆっくりになり焦らずにじっくりと選ぶことができるので、敵に囲まれてしまった時などの戦況がゴチャっとしてしまった時に落ち着くためにとりあえずコマンド選択しても良さそうだ。この便利な開花技を実行するためには専用のゲージを消費する必要があるのだが、そのゲージを溜めるためにはパリィが必要となる。そのため、通常攻撃やパリィといった基本行動が手に馴染めばクゥとの連携もしやすくなり、自身が上達するほどに相乗効果によって面白いように戦闘を有利に進められるように工夫されていた。

なお、拠点に戻るとクゥをなでたり、シャワーを浴びさせたりすることができる。これによってクゥとの親密度が上昇してスキルの装備枠が拡張されるが、それよりもかわいいクゥと触れ合えるのが何よりも嬉しい要素だ。

本作は今までのゲームフリーク作品とは全く異なるテイストの作品となっているが、自在に移動できる探索もレスポンスの良い『SEKIRO』ライクな戦闘も遊びとして高い完成度に達していたのが印象的だった。プレイできたのはChapter1のみではあるもののストーリーにおいても非常に怪しい勢力がいることも確認でき、エマとクゥがどのように成長していき、どのような謎が明かされるのか、どのように着地するのか先が気になる作りになっていた。
『Beast of Reincarnation』はPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに8月4日に発売予定だ。
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