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“臓器を畑で栽培する”クトゥルフ農業経営シム『夜明けの笛吹き者』Steamで好発進。「人柴」量産で作業丸投げ、“SAN値”ある限り働かせる
2P Gamesは9月23日、Bone Nailが手がける『夜明けの笛吹き者』を配信開始した。

パブリッシャーの2P Gamesは9月23日、Bone Nailが手がける『夜明けの笛吹き者』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は配信直後から注目を集め、最大同時接続プレイヤー数は5000人を突破している。ゲーム内は日本語表示および字幕に対応している。
『夜明けの笛吹き者』は、畑仕事・錬金・店舗経営を組み合わせた経営シミュレーションゲームだ。舞台となるのは、外界から閉ざされた「ダイヤモンドの城」。プレイヤーは錬金術師となり、荒れた錬金工房を引き継いで、作物を育てたり商品を作ったりしながら店を経営していく。

本作の経営は、まず畑で作物を育てるところから始まる。登場する作物は100種類以上。それぞれに成長段階やタグが設定されているほか、農園自体も地上から地下まで広がっており、場所によって異なる効果をもつ。収穫物は、オーダーへの納品や店舗での販売に使えるほか、錬金術の素材としても利用可能。錬金によって価値の高い商品や新たな種などを生み出し、さらに経営を広げていくことになる。
店では、カウンターや家具を自由に配置でき、農作物や錬金薬、珍品などを販売可能。街には6つの勢力が存在しており、声望を高めることで人間以外の客が訪れたり、高額なオーダーが追加されたりすることもある。また、経営だけを続けるのではなく、釣りやブラックジャック、古の神々から得られる「神託」など、別の遊びも用意されている。

なかでも異彩を放つのが、働き手となる「人柴」だ。人柴とは、目玉や脳、心臓といった人体のパーツを畑に植えて育て、労働力として活用する従業員のこと。畑仕事、店舗経営、製造を担当する種類があり、スキルに応じて仕事を割り振ることが可能だ。一方で、働かせ続ければSAN値を消耗するため、「人柴のマンション」で理性を回復させる必要もある。また、過度な負担を避けるため、人柴を「野に放つ」こともできる。

経営だけでなく物語にも大きな比重が置かれている。本作のテキスト量は100万文字を超え、メインストーリーに加えて6人のキャラクターとの好感度シナリオを収録。さらに40人以上のNPCが登場する。トレイラーではアカネ、ナナ、グレーテル、ジモリー、オーロラらが紹介されており、華やかなCGの一方で、異形の存在が街を覆う場面など、不穏な展開も描かれている。プレイヤーは経営や物語を進めながら、キャラクターとの関係を深めていき、選択によって複数のエンディングへと分岐していく。

『夜明けの笛吹き者』は配信後すぐさま注目を集め、最大同時接続プレイヤー数は本稿執筆時点で5043人を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューは85件中90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作は、同じくBone Nailが手がけた『ヨグ=ソトースの庭』の正統な続編にあたり、同作もSteamユーザーレビュー1万261件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。『夜明けの笛吹き者』も、その系譜を継ぐ新作として好調な滑り出しを見せている。
本作は、畑で得た作物を錬金や店舗販売へ回し、さらに人柴へ作業を任せて経営を自動化していく流れが持ち味だ。農業・錬金・店舗経営・自動化がそれぞれ独立せず、資源や作業を介して連動していく点が特徴となっている。そのほか、キャラクターやCGを含む美術面、100万文字を超える物語、釣りやブラックジャックといった寄り道要素の豊富さも好意的に受け止められているようだ。

一方で、作物ごとに環境や遺伝子など管理項目が多いことや、人柴による自動化の使い勝手、オーダーと店舗販売の収益バランスなどについては改善を求める声も見られる。また、日本語レビューでは翻訳の不自然さを指摘する声も寄せられている。こうしたなか、発売日の9月23日にはさっそくバージョン1.0.1が配信され、チュートリアルが進行不能になる不具合や起動時のブラックスクリーン、販売価格の不具合などを修正。ゲーム内テキストについても複数箇所が修正されている。畑仕事や店舗経営に錬金術や古の神といった要素を重ね、さらには“人を植えて働かせる”人柴まで組み込んだ本作。その一風変わったダイヤモンドの城での暮らしを、覗いてみてはいかがだろうか。
『夜明けの笛吹き者』はPC(Steam)向けに発売中。リリース記念セールとして10月7日までは定価から10%オフとなる税込1530円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示および字幕に対応している。
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