『Mixtape』から溢れる“アート感”。『Neon Village』の3マッチパズルは疲れた脳に効く。『だるま観察日記』のほどよいシビアさが心地いい。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。543回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。543回目です。夏への歩みじわじわ。

死のカードゲーム

今週は『ARSONATE』を少しプレイ。『Buckshot Roulette』の影響を受けるカードゲームで、体験版が一部で話題になっていた作品です。プレイヤーは、燃え盛る森の監視塔に閉じ込められた状況にあり、管理人なる人物と勝負し、勝つと脱出できる。そのカードゲームも森林火災をモチーフにしており、自陣内のカードを互いにめくっては延焼させ、手前にある監視塔カードに先に火が到達した方が負けとなる。

カードの中にはアイテムを入手できるものがあり、たとえば消火したり、相手の陣地のカードをめくったり、相手の保有アイテムを奪ったりなどできる。またカードをめくった後、ターンを終えるか、もう1枚めくるかを選択でき、連続で特定のカードを引き当てるとより多くのアイテムを獲得可能。こうしたアイテムを巡る駆け引きによって、勝利を手繰り寄せるゲームだと言えそうです。なお、最大6人でのオンライン対戦にも対応しています。
by. Taijiro Yamanaka

とても良い子に育っていたんですが

遅ればせながら『DRAPLINE』をプレイしました。気の向くままに育てていたら、いつの間にかすっかり耐久寄りの構成に。性格も極めて理性的で良い子に育ちました。これなら力を持て余す神竜であっても、災いを退けた後の人間社会でうまくやっていけるでしょう……と思っていた矢先、ラストも間近というタイミングでまさかの「これ食べていい?」イベント。あなたね、今まで何度となく「人型のものを食べるのはちょっと」と言って成長の機会を逃してきたじゃないの。それが今になってどうして食べようと思っちゃったのよ、これから先が思いやられちゃうよ、まったくもう。

ラストバトルはあまりの耐久度でほとんど常に体力満タンを維持しながらの勝利となりましたが、周回してどんどん高難度に行けるようなのでお楽しみはこれからといったところ。耐久特化構成では倒せなかった、もとい食べられなかった生き物もいますから、次はまったく違う方向性でやってみたいですね。ストーリーについても正式リリースで追加されるであろうものが楽しみです。
by. Naoto Morooka

忙しいエネルギー収集

今週は、『だるま観察日記』を遊んでいました。本作は不思議なだるまを培養してエネルギーを稼ぐシミュレーションゲームです。だるまは、色の違うだるまとぶつかると増える性質を持っています。さらにだるまは時間が経過すると消滅して、エネルギー化します。本作ではシャーレにだるまを放って上手く増やし、エネルギーを獲得していくわけです。ただしだるま達は不安定で、凶暴化するとシャーレを破壊し、温度が低いと病気化。実験場自体も危険で落雷や降雪、地震といった災害も発生します。暖房で温度を上げたり、避雷針で雷に備えたりなど、プレイヤーは特殊効果をもつ施設などを上手く活用して対抗。シャーレ/施設の配置によって強引にコントロールする、ままならない実験が待ち受けているわけです。

本作は稼いだエネルギーで施設をアンロックする形式となっており、施設の少ない序盤は対抗手段も限られています。少し進むとある程度状況がコントロール可能になり、特にシャーレ間の通行を規制できるフィルター群のアンロック後は次から次に襲ってくる理不尽にそれなりに抵抗できるのですが、ちょっと目を離すと一気に状況が悪化。稼ぎに向けて進めたい作業と、やらなければいけないタスクが常にあるのでとにかく操作が忙しいゲームになっています。クリア自体は簡単なものの、長時間の生存や1000万点を目指すと難しく、ほどよい忙しさとシビアさが心地よい作品でした。
by. Keiichi Yokoyama

芸術なので爆発もする

今週は『Mixtape』を遊んでいました。本作はハイスクール卒業前の不良学生3人組を描いた物語です。実在アーティストの曲がゲーム内BGMとしてふんだんに用いられているのが特徴。主人公の一人ステイシーは生粋の音楽好きなので、彼女が作ったミックステープを流すという体で、3人の思い出を振り返りつつ物語が進んでいく。

個人の感想として、ステイシーの「音楽がないと時間だけがどんどん過ぎる気がする」「音楽が自分の気持ちすら彩ってくれる」というような思想には頷けるところが大きい。そんな思想の主人公が登場するだけあり、ゲーム内はいつも曲で満ちている。そうして楽曲は思い出のトリガーになり、記憶をエモーショナルなものにしてくれる。一方で、設計にも思想にも共感はしつつ、ゲーム体験としてはどうしても薄味に思います。インタラクティブアドベンチャーのように、プレイヤーの行動で進行が不可逆に変わるという仕組みでもない。感覚としては、“ちょっと遊べる物語付きプレイリスト”といった趣があります。

ただ本作はそもそもそうしたリッチなゲームプレイを目的としたものではなさそう。エモーショナルに描かれる思い出、いわゆるナラティブと呼ばれるような側面を極端に尖らせたタイトルだと感じており、“アート”のように楽しむのが良さそうです。洋楽の知識などがあれば、より楽しめるのかも。
by. Kosuke Takenaka

疲れた脳には3マッチパズルが効く

Steamで先日正式リリースされた『Neon Village』をプレイしていました。3マッチパズルなんですが、デッキ構築ローグライト要素あり。要するに、『幸運の大家様』みがあるといえばわかりやすいだろうか。パズルゲームなんですが、稼ぐ金額目標や人口増やしを目指していて、マッチするパネルにもそれぞれ効果がある。パネル=デッキみたいな思想ですね。で、レリックとかとかけあわせてインフレさせていくゲームです。

そんなわけで、パズルゲームと思って遊ぶと、思ったより雰囲気で遊ばれることが許されてなくて、そこが面白い。パネルを揃えて気持ちいい!ではなく、どのパネルを消すかが大事。いろんな掛け算が用意されているので、ビルド軸もあります。早期アクセス配信開始時点では、もうちょっと荒々しく垢抜けない印象でしたが、フィードバックなどを経て結構しっかり仕上がっています。気楽に遊ぶだけで楽しい国産ゲームでした。やはり疲れている時は3マッチパズルに限る。
by. Ayuo Kawase

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

AUTOMATON JP
AUTOMATON JP
記事本文: 1210