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クラファン「約1600億円」の宇宙MMO『Star Citizen』にて、いつ乗れるかわからない“80万円の宇宙船”が販売される。まだコンセプト段階なのにお値段規格外
コンセプト段階にありゲーム内には未実装の宇宙船が、5000ドル(約80万円)という高額で販売開始された。

シミュレーションゲーム『Star Citizen』にて、コンセプト段階にありゲーム内には未実装の宇宙船が、5000ドル(約80万円)という高額で販売開始されたことが注目を集めている。なお本作は長期間にわたってクラウドファンディングで資金が募られており、その総額が10億ドル(約1600億円)に到達したことも明らかとなった。海外メディアEurogamerなどが報じている。
『Star Citizen』はスペースシミュレーションゲームだ。舞台となるのは30世紀の未来の世界。人類は宇宙に進出し、惑星をテラフォーミングしたり、星系を探しに宇宙探索をしたりするなどしていた。また宇宙には人類のほかにも知的生命体が存在し、ときには敵対する勢力もいる模様。そんな世界でプレイヤーは、それぞれ所持する宇宙船を操り、宇宙を冒険することとなる。

本作は2012年に発表され、ほぼ同時期にKickstarterおよび公式サイトにてクラウドファンディングを開始。当初は2014年のリリースが予定されていたが、コンテンツを段階的にリリース・アップデートするかたちで展開をスタート。発表から約14年が経過した現在でも支援者向けのアルファ版として提供されている。当初はストレッチゴールを逐次設定し、支援額に対応するかたちで開発されるコンテンツの内容が提示されてきたが、6500万ドル(100億円)のストレッチゴールを達成した2014年頃からは、開発内容を定量化するのが難しくなったとして、ストレッチゴール形式を打ち止め。その後は、追加資金によって可能となっている要素を随時紹介するかたちへと移行している。
開発元のCloud Imperium Gamesは集まった支援額を公式サイトにて公表しているが、このたび本作のクラウドファンディングにおける支援額が累計で10億ドルを突破したことが明らかとなった。
一方で、今回販売が開始されたとある宇宙船が注目を集めている。Cloud Imperium Gamesは5月14日か27日にかけてゲーム内で開催されている展示イベント「DefenseCon 2956」の中で、新たな宇宙船「Anvil Odin」を正式発表。Battlecruiser(巡洋戦艦)に分類される初の宇宙船となり、全長は752メートル。そしてまだコンセプト段階ではあるものの、現金で5000ドル(約80万円)、ストアクレジットでは5900ドル(94万円)という金額で販売開始された。

支援によりこれまで入手可能だった単体船の中では、約3000ドル(約48万円)で販売されたDestroyer(駆逐艦)である「Aegis Javelin」が最高値であったとされており、それを大きく更新する金額となっている。ちなみにAegis Javelinの全長は475メートル。本作には1000メートル級のフリートキャリアである「Bengal Carrier」なども存在しているが、リアルマネーで購入できる船としてはサイズも価格も規格外であるわけだ。
ちなみにAnvil Odinの購入のためにはOdin Founders Clubなるグループに参加する必要がある。同グループに加入するためには、いち早く巡洋戦艦を所有したい理由を長文で自己アピールする必要があるそうで、選ばれたユーザーだけが期間限定で“コンセプトの購入権”を得ていたかたち。
なおAnvil Odinの実装時期は現時点で未定ではあるが、同機がゲーム内に実装されるまで、購入者には別の宇宙船「Aegis Idris-P」が代替船として貸し出されると説明されている。一方、実装前のコンテンツに対して高額な価格が設定されていることに対しては、海外掲示板やSNSにおいて一部批判の声も見られる。

本作では開発状況の報告は積極的になされているものの、アルファ版としての開発が約14年近くにわたって続いており、製品版の具体的な発売時期などは長らく明言されていない。一方でクラウドファンディングという形式で多額の資金を集め続けていることは、一部ユーザーからしばしば問題視されてきた。今回Anvil Odinが高額で“コンセプト販売”されたことに対するユーザーの賛否両論も、そうした背景が一因となったのかもしれない。開発が長期化する中では、製品版リリースに向けた今後の見通しを透明性をもって示すことも求められているのだろう。
ちなみにシングルプレイ専用のキャンペーンモード「Squadron 42」については、2026年にリリース予定であることが2024年10月に明かされたのち、2025年12月には全チャプターが遊べる状態にあり、仕上げの段階に入っていることが伝えられていた。こちらの配信時期にも注目は集まっている。
『Star Citizen』はPC(Windows)向けに販売中。「Game Package」を購入することでアルファ版をプレイ可能だ。また「DefenseCon 2956」の開催にあわせて、5月27日までフリープレイが開催されている。
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