Steamウィンターセールで何買った?セールで買ったゲームを書き散らす、今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。267回目です。Steamウィンターセール開催中ということで、今回は各ライターがSteamウィンターセールで購入し楽しんでいるタイトルについて書きちらします。読者のみなさんは、何のゲームを買いましたか?


あてもなく探すのも悪くないけれど

セールなので何か買わなきゃ、ということでインタラクティブレコメンダーの助けを借りることに。プレイ履歴をもとに機械学習にてオススメ作品を提案してくれるSteamの機能です。この仕事をしていると、自分の好みだけが反映されたプレイ履歴になっているとは限らないが、そこそこ的確で便利。興味深いのは、今まで触っていないレトロ風レースゲームがいくつかあったこと。ドット絵のゲームを多くプレイしているから、「こういうのが好きなんだろ?」と思われたのかも。

結果的にそれは買わず、“類似品”の『Hotshot Racing』を50%オフで購入。少し時代が進んだ90年代初期風の3Dグラフィックで、当時の『リッジレーサー』を彷彿させるプレイ感覚の作品です。レースだけでなく、パトカーとの鬼ごっこなど趣向を凝らしたゲームモードもあり、単なるオマージュには終わっていない。オススメされたものとは違いますが、良い出会いでした。
by. Taijiro Yamanaka


2021年、核の落とし初め

年越しをゲームでもしながら迎えようということで、ちょうどセールになっていた『Sid Meier’s Civilization VI』を家族に買わせてマルチプレイをしていました。ターンベースストラテジーとしてソロプレイでも歯ごたえがある本作ですが、誰かとプレイしているときのワイワイ感はパーティーゲームっぽくもあり、人を気軽に誘いやすいゲームだと感じます。

私自身もそれほどやりこんだ方ではなかったため、ベーシックな250ターンプレイモードかつAIは全て最弱の「開拓者」で、あれこれ思い出しながらのプレイに。なんとなく年明けを宗教家として迎えたかったため「しめさば教」なる怪しげな名前の宗教を創始し、それで世界中を染め上げて「宗教による勝利」を目指す方向を模索。そうしたら、なんとAIどもは我が宗教を強く非難してくるではありませんか。これはいけません。気付いたら家族がツンドラの大地で蛮族との戦いに苦戦しているのを放って、邪教徒を焼きつくす聖なる炎の開発にのめり込んでいました。

245ターンが経過したころ、核弾頭の準備が整います。かなりギリギリですが、締めとしてはちょうどいい頃合いです。年も明けたということで、景気よく5発ほど諸国に撃ち込んでやりました。『Fallout 76』になるかと思っていた今年の核の落とし初めは『CIV6』にて達成。スッキリした気分になるかと思いきや、投下後のBGMが妙に物悲しく、人の愚かさについて考えさせられる年明けとなりました。
by. Aki Nogishi


Tale of Ninja

時は戦国。三好政長を討伐し、細川晴元と13代将軍足利義輝を京都から追い出した三好長慶は、それ以降は幕府を事実上支配していた。しかし、当然ながら将軍は三好長慶をよく思っておらず、ある時忍者を使った三好家の崩壊を画策する。

『Tale of Ninja: Fall of the Miyoshi』は、だいたいそんな感じの背景で繰り広げられるニンジャアクションゲーム。将軍の命を受けた主人公の女忍者は、有馬温泉にやってきた十河一存や、安宅冬康、三好義興など、ミヨシクランの武将たちを次々に暗殺することに。歴史をベースにした、忍者の物語が展開されていきます。

ただし、本作はまだまだ開発が始まったばかりです。コンセプトは興味をそそられるものの、城内の警備や身辺警護を担当する武者たちは、目の前を低姿勢の忍者が横切っても一瞬では気づかないなど完成度は低め。題材のチョイスや各ステージのグラフィックなど、熱意は感じられるのですが、現状ではちょっとおすすめしづらいです。Steam上に掲載されている開発ログによると、壁へ登る機能やフック、ステルスシステムの刷新などを目指して開発が進められているようなので、今後の開発には期待したいところです。光るところはあるものの人には薦めづらい、そんな海外インディーばかり買ったセールでした。
by. Keiichi Yokoyama


今年も面食いの予感

『KUNAI』は、機械ニンジャ「タビー」が打倒ディストピアを目指すドット絵アクションです。最大の特徴はグラップリング式のクナイ。壁に突き立ててスイングすることで、ハイスピードな移動を楽しめます。操作のシンプルさとSEのビシバシ感が気持ちよく、簡単に凄腕気分を味わえていい感じ。ただ初期は通路が狭かったり、第2面は浮遊ギミックがメインになっていたり、序盤でなかなかクナイ移動を楽しみにくいのはムズがゆいポイントかもしれません。

それにつけても掛け替えないのは、主人公タビーのカワイさです。フック時の舌ペロ顔は百歩譲って許そう。しかし、刀ブン回すときに白目剥いて歯食いしばってるのは予想外で笑いました。開発元はオランダですが、どこかコロコロコミック的な風味を感じます。対して、要所のカットインはカッコよさに振り切っていて良いギャップ。「ちっちゃいキャラがゴツい武器を持ってキメキメ」という狭いストライクゾーンを撃ち抜かれました。後半ステージは広くて高低差の大きい地形が待っていそうで、アクション面でも楽しみです。

あとは、来たる『Happy Game』に備えて『Botanicula』をギフトされたり、マルチプレイに付き合ってほしくて『ボーダーランズ3』を他人に押し付けたり。お買い得を言い訳に布教バトルを繰り広げられるのも、セールのいいところですね。
by. Yuki Kurosawa



盆栽

最近は新作を追うのに頑張っているため、セール購買は控えめ。ちゃんとクリアできそう、買って満足できそう。積みに精神的負荷がかからなさそう。そんな判断基準にてゲームを買います。セール購入も命がけです。

そんなニーズに応じてくれたのは、『Cloud Gardens』。廃墟植物繁栄アドベンチャーゲームです。この表現で合っているのか、不安ですが。プレイヤーはかつて文明が存在していたっぽい廃墟を舞台に、植物の種をまいて成長させます。そのままでは成長しないのですが、なぜか廃墟の遺物をまわりに置くとめきめきと成長。花が咲くと自然パワーっぽいのがたまっていき、新たなに種を植えられるように。種を植えてまわりに廃墟物を置いていく、その流れを繰り返していくとステージクリア。また新たなステージの廃墟を緑に染めていきます。

やっていることは、クリックで種をまいた水をかけて育てる。その繰り返しなのですが、ビジュアルはかわいらしく、花が咲いていく過程を見守るのが楽しい。音も気持ちよくて、リラクゼーション気分です。ルール把握には試行錯誤はいるものの、お手軽盆栽っぽさがよし。盆栽したことないですが。ほかにも『Trine 4』を買いましたが、もっぱら『Cloud Gardens』ライフ。これで『サイバーパンク2077』に没入しすぎた精神を癒やします。
by. Ayuo Kawase