『モンハン Now』“最強武器種ランキング”がカオス状態に。片手剣の格付けは真っ二つ、弓の評価も日本と海外で違う

 

Nianticおよびカプコンが手がけ、9月14日にリリースされた『モンスターハンター Now』。国内外の情報サイトやメディアが、さっそく同作の「武器種強さランキング」を公開している。しかし、海外を中心にどの武器種が強いのか見解が大きく割れ、日本国内と海外でも評価の傾向が大きく違っている。


『モンスターハンターNow』は『モンスターハンター』シリーズを題材にした、iOS/Android向け位置情報ゲームだ。プレイヤーはハンターとなり、臨場感あふれる冒険に出発。現実世界を歩き回り、ソロで、あるいは仲間たちとともに、モバイル向けに落とし込まれた強大なモンスターの狩猟に挑んでいく。本作は『ポケモン GO』開発元として知られるNianticが開発・配信元となっており、カプコンからはライセンスとサポートが提供されている。

本作には現在、シリーズおなじみの武器ラインナップから片手剣・大剣・ハンマー・太刀・ライトボウガン・弓の6種類が実装済。また、今後のアップデートで新武器種も追加される見込みだ。本作においても、シリーズ恒例となっている「もっとも強い武器種はどれか」との、意見交換やランキング(Tier List)化の試みが、コミュニティや各メディアにておこなわれている。しかし現在、どの武器が強いかとの意見は海外メディアでは大きく分かれ、日本国内各種情報サイトとは大きく違う傾向にもなっている様子だ。


たとえば、海外メディアThe Gamerは片手剣を最下位の6位と位置づけた。同誌は片手剣を対応力に優れているとしつつ「別の武器に移るまでの初心者向け武器種」のように捉えているようだ。一方Dexertoが公開した格付けでは、最高位のTier Sは片手剣とライトボウガンとされている。Dexertoは、片手剣のガード能力による安定性のほか、敵へのダメージ性能も高く評価しているようだ。また、大剣については両誌とも最下位近くに格付け。しかしSportskeedaは大剣を2位として高く格付けしている。リリースから間もないということもあり、各担当者の思想と理屈が色濃く反映された結果となっているわけだ。

そして興味深いことに、海外メディアが近接武器を中心に“最強武器種”を論じる一方で、日本国内の情報サイトなどは足並みを揃えたように「弓」を最強武器種として挙げている。弓を“最強”とする理由について、各サイトはダメージ性能などのほか「距離を取れるので、体力の消耗が抑えられる」といった見解を出している。

『モンスターハンターNow』では、ハンターの体力がほかのソーシャルゲームの「スタミナ」的な役割を果たしている。というのも、体力を回復する薬は毎日5個手に入る応急薬のほかは、課金で手に入る「ジェム」を消費して購入するしかない。つまり、モンスターの攻撃を食らわず戦えれば、お財布にもやさしくモンスターをたくさん狩れるわけだ。国内情報サイトは、そうしたメタゲーム的な目線も加味して弓を“最強武器”としているのだろう。同様にライトボウガンも国内では平均して高評価を受けているようだ。

『モンスターハンター』シリーズ過去作品においては、ゲーム内環境・ダメージ理論値・全体的な使いやすさなどを参考に、概ね共通認識となる「強武器種」が形成されていった。ゲームリリース直後においては、どの武器が強いか評価が割れることも珍しくない。そして『モンスターハンター Now』においては、そうした混沌の傾向は特に顕著。また、“スタミナ式”ゆえの別の評価軸は本作ならではだろう。安全性を重視するか、ダメージを優先するか。いずれにせよ『モンスターハンター』シリーズでは、狩る相手やプレイスタイルにあわせつつ、自分が楽しめる武器を使うのが一番重要だろう。

モンスターハンターNow』はiOS/Android向けに基本プレイ無料にて配信中だ。10月25日から31日にかけては、期間限定のハロウィンイベントが実施。限定装備「ジャックオーヘッド」が登場する。