『サイバーパンク2077』はニッチな超大作。皆を抱きたくて2キャラ目。Switch向け『シャドウバース』よくできてる。『FF14』でルインラに逃げるな。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。265回目です。本日はM-1グランプリ2020があります。


専用アーケードスティックも欲しくなる

今週は「アストロシティミニ」が発売。NEOGEO miniに似たスタイルですがサイズはひと回り大きく、筐体の存在感に気分がアガる。何より驚いたのは、スティックやボタンのクオリティ。ミニサイズながら、スティックの重さやカチカチする入力感、ボタンの感触は実機を彷彿させる。とはいえ、実機と同じように操作できるかというと、それはまた別の話で。そこそこプレイできるものの、やはり窮屈さが勝ってしまう。専用コントロールパッドを買っておいて良かった。

アストロシティというと、昔地元にあったセガワールドを思い出します。1階には大型筐体ゲームがあり、2階にこの白い筐体がズラッと並んでいました。ほかのゲームセンターと比べて明るく開放的だったことが印象的で、学生の頃は入り浸っていたものです。アストロシティミニの収録タイトルのほとんどは、そこではもう稼働していなかったこともあり、この筐体でのプレイはちょっと新鮮です。
by. Taijiro Yamanaka


心地いい忙しさ

先月から『ブラックサバイバル: 永遠回帰』に夢中です。バトロワ系のゲームを遊ぶのは久々なのですが、このゲームは同ジャンルの他ゲームと比べとにかく忙しい。装備やアイテムを集めて戦闘のタイミングを伺うのはもちろん、素材の採集や移動などすべての行動がキャラクターの成長に関わってきます。中でも熟練度が大切で、主に攻撃力の増加に関わる武器熟練度を上げるために、積極的に敵プレイヤーにちょっかいを出しにいかねばなりません。すれ違いざまお互いにひととおりスキルで殴り合い。何もなかったかのように探索に戻る。対人ゲームでは珍しい構図もこのゲームでは頻繁に起こります。力量の差を推し量らずに突っ込んで、そのまま返り討ちに遭うことも。常に最適な行動は何かと、問いを投げかけられている感じがヒリヒリしてたまらないです。

ゲームの知識もそこそこついてきました。最初は事前にセットした装備をクラフトすることしか出来ませんでした。そこから装備をクラフトする合間に食材を集め料理をするように。いまは足りない素材を他の地域で調達できる余裕が生まれてます。情報量が多いゲームですが、一歩一歩理解が深まっていく過程はやっぱり楽しいものです。
by. Tadashi Harao


ルインラに逃げるな

Now Gamingで『FF14』の話しかしていない気がする私です。先週のアップデートからずっと、「希望の園エデン零式:再生編」に挑んでいます。これを書いている時点で4層後半。一緒にトライさせていただいている上手なメンバーに牽引されて初週で3層までは比較的スムーズにこなしたものの、今回の4層は歯ごたえがある印象です。

新生からずっとレンジをメインにレイドをやってきましたが、今回は心機一転、学者をやることに。実装からしばらくしてプレイヤーの装備が整ったあとの「零式」や、最初からある程度の装備が整った状態で始まる「絶」でのヒーラー経験はあったのですが、下限装備で挑む高難易度コンテンツのヒーラーは初めてで、(こんなにダメージが痛いのか…!)と驚くばかり。これまでのレイドで一緒に攻略してくれていたヒーラーさんには頭があがりません。

また、学者はエナジードレインの威力が下がったことで魔法の詠唱から逃げることが許されなくなり、より“甘えない”立ち回りを求められるようになったと感じます。パッチ5.4でエナジードレインのナーフと死炎法のアッパーがあったため、ルインラ+エナジードレインと死炎法の威力差がたったの10となり、移動しながらの攻撃でも詠唱を止めない心を求められるようになりました。アッパー調整であることには間違いないのですが、なかなか火力を出しつつパーティーを維持するのは難しいなと悩む今日このごろです。
by. Aki Nogishi


多くを集め、狭きに刺さる

『サイバーパンク2077』のプレイ時間が70時間を超えました。まず、バグや最適化不足についてはあちこちで過剰なほど言及されているので割愛。さて、本作は発売前、非常に多くの人々、それこそ万人の期待と注目を集めていたと思います。一方、実際にプレイして抱いた個人的な印象は、決して万人向けの作品ではないということ。アグレッシブな世界観、過剰な情報量、入り組んだUI、オールドタイプなゲームシステム。どれも本作に欠かせない要素ですが、どれもキャッチーではない。まるで“ついていけない奴は置いていく”と言わんばかりに、エッジの効いた刃物を突き付けられるような体験。そういう意味でウェルメイドなつくりの『ゴースト・オブ・ツシマ』とは対照的なオープンワールドゲームと言えるかもしれません。

また、本作は一人称視点のオープンワールドゲームであるがゆえに『Skyrim』や『Fallout』シリーズが引き合いに出されがちですが、やはり目指されている方向はまったく異なると感じております。上記2作の自由度はその世界での“生活”に重きが置かれていますが、本作の自由度はシックな物語と膨大なクエスト上での“選択”に詰まっている。つまり、ナイトシティは広大なサンドボックスではなく、狂気的につくりこまれた舞台装置だと思うのです。そこで話は冒頭に戻るのですが、以上を踏まえてやはり本作はキャッチーな作品ではないのかなと。ほんとにCD PROJEKT REDが作りたいもの、やりたいことがすべて詰まった、宝玉のように輝く“ニッチな超大作”というのが、70時間プレイした感想です。
by. Nobuya Sato


ローダーのグラップリング大サーカス

転居でPCもコンソールも接続する暇がなくて泣いてました。そんな中で聞いたのが、『Risk of Rain 2』2021年ロードマップ発表の報せ(関連記事)。そういえばNintendo Switch版がアップデートされて以来、月に行っていないではないですか。というか小雨すら踏破してない。2020年のやり残しということで、パーティーを組んで出戻りサバイバルしていました

パーティーから離れて、野生のワンダリングベイグラントに喧嘩を売ってたら死亡。3Dプリンターでメガネを量産したら仲間に横取りされたうえ、真ちゅうのカラクリに潰され死亡。エナジードリンクがぶ飲みで爆速ローダーが誕生するも、浮遊系のボスに振り回され活かせず。ほか、自他併せて死因多数。何度か最終ステージに辿りつきはしたんですが、総じて時間経過にともなう難易度上昇についていけず粉砕されました。何度目かの挑戦で、今度は時間をかけずに早駆けしようと挑戦。この周で運がよかったのが、おびただしい数のドローンを引き当てたことでした。焼却炉のドローンが頼もしすぎる。ジリ貧の末ついにミスリクス撃破に至った! ……のですが、プレイヤー3人中2人死亡。総与ダメージ、60万中10万はミニオン。これは我々の達成というより、ドローンの手柄なのでは? 来年は、果たして自力でノーマル難易度をクリアできるんでしょうか。
by. Yuki Kurosawa


まだ抱けていない方々がいるから

PC版『サイバーパンク2077』、そろそろ2人目のキャラでのプレイを検討する時期に入ってきました。1人目とは違った育て方、違った選択肢を楽しみたいというのはもちろんのこと、抱けなかった方々にもう一度情熱をぶつけにいくという明確な目標がございます。みんなを抱くためにも、声と姿を変え、Vとして再出発を図るのです。

1人目で遊び始めたときには、てっきり恋愛候補キャラは全員抱けるものだと思っていました。アプローチをかけ、「あ、そういうのじゃないから」みたいな反応が返ってきたときの恥ずかしさたるや。恋愛対象になるかどうかは、外見や性別ではなく内面で判定するはずという、ゲームへの勝手な先入観にとらわれていたのです。これはこれで人間らしくて面白い。2人目はまったく違うキャラを作成するというインセンティブにもなっています。

ちなみに恋愛関連以外のサイドジョブでお気に入りなのは「DREAM ON/覚めない夢」です。ミステリー系のジョブの中では、これが一番好きです。
by. Ryuki Ishii


侮れない

合間ゲームとして遊び始めた『シャドウバース チャンピオンズバトル』にかなり時間を使っています。アニメ「シャドウバース」を題材とした、Nintendo Switch向けの売り切りゲームとして発売された同作。アニメも未視聴、本家『シャドウバース』もローンチ時にちょっと触っただけですが、『シャドウバース チャンピオンズバトル』は結構よくできており、楽しめています。

RPGカードゲームとなっている同作。いわゆる低年齢層向けで、ストーリーはそうした年齢層にあわせたもの。一方ゲームプレイ部分の妥協はない。操作はタッチ操作とボタン操作両方に対応しており、戦闘面の操作は極めて快適。原作の演出の派手さはそのままに、テターンエンドをワンボタンで終わらせられるなどストレスなく遊べる。わからないことがあればタッチすれば用語や効果は出てきますし、次のすべき行動を提示してくれるヒント機能もあるので、迷いなし。操作への配慮やシステム理解へのガイドがとんでもなく充実しており、戦闘が楽しくついついプレイしてしまう。

とはいえ、自分がカードゲームに久しいこともあり、バランスや深さなどはコメントできず。オンライン対戦もやっていないので、その点を含めて良いかどうかはわかりません。ただ、初心者向けカードゲームとしてはリッチでストレスフリー、完成度は高いかなと。思わぬ掘り出しものだと感じています。今はドラゴンデッキを卒業することが目標です。
by. Minoru Umise