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開発14年の大作宇宙MMO『Star Citizen』公式放送の実演プレイが“バグまみれ”で困惑広がる。開発チームも「もう締めて」と気まずい空気
依然として不具合は目立ち、開発者間の気まずいやり取りも見られたことで、ユーザーの間には困惑が広がっている。

デベロッパーのCloud Imperium Gamesは8月6日、『Star Citizen』の公式番組「Star Citizen Live」を放送した。この中で開発者らは、テスト環境での不具合で批判が相次いだ「Siege of Orison」のプレイを実演。しかし依然として不具合は目立ち、開発者間の気まずいやり取りも見られたことで、ユーザーの間には困惑が広がっている。海外メディアIGNが報じている。
『Star Citizen』は宇宙シミュレーションゲームだ。舞台となるのは30世紀の未来の世界。惑星をテラフォーミングしたり、星系を探しに宇宙探索をしたりと、人類は宇宙進出により活動域を広げていた。人類のほかにも知的生命体が存在し、ときには敵対する勢力もいる宇宙でプレイヤーは、それぞれが所持する宇宙船を操り、宇宙を冒険することとなる。シングルプレイ専用のキャンペーンモード『Squadron 42』とともに開発中だ。

本作は2012年に発表され、ほぼ同時期にKickstarterおよび公式サイトにてクラウドファンディングを開始。当初は2014年のリリースが予定されていたが、コンテンツを段階的にリリース・アップデートするかたちで展開をスタート。発表から約14年が経過した現在でも支援者向けのアルファ版として提供されている。
今回の放送では、Alpha 4.10で実装予定の新コンテンツ「Siege of Orison」を、開発者らがプレイする様子が披露された。この「Siege of Orison」は協力型FPSとなる新たなイベントだ。2022年にはPersistent Universe上で不特定多数のプレイヤーが参加する同名の共有型イベントが実装されていたが、今回個別のインスタンス内で展開されるイベントへとリワークされ、再登場するかたちとなる。

ただし同イベントを巡っては、これまでに不具合への対処に苦戦している状況も伝えられてきた。Cloud Imperium Gamesは7月1日にロードマップを更新し、当初Alpha 4.9.0で実装予定だったこれらの一部コンテンツを、8月中旬に配信予定のAlpha 4.10へと延期することも発表された。その後、テスト環境であるPublic Test Universe(PTU)向けにリリースされるも不具合が相次ぎ、ユーザーからは不満の声が上がっていた。
そうした中でおこなわれた今回の配信では、はじめにコンテンツディレクターのJared Huckaby氏が、PTUの状況に関するユーザーの報告を開発チームが認識していると説明。本来想定されている通りにゲームが動く様子を見せることを目的として、開発者らによる社内ビルドを使用してのプレイがおこなわれた。

しかし放送内では、武器を切り替えられなくなったり、一部のプレイヤーからアイテムが見えなくなったりと、さまざまな不具合が顔を覗かせた。PTUのバージョンからは一定の改善が見られつつも、依然として粗さが残る状態だった。開発者も遭遇した不具合について“直したはずのバグだ”と言及するなど(映像の1時間45分ごろ)、修正を試みた不具合も残っていたことがうかがえる。
加えて終盤では、開発者らのキャラクターが全員ダウンすると、再挑戦するかどうかを巡って気まずいやり取りも発生。というのも当初プレイしていた開発者らは2度目の挑戦をするつもりだったようだが、カメラの外から指示を受けたからか挑戦は終了(映像の1時間46分ごろ)。「このビルドではもう先に進めないかもしれない」との見解が伝えられつつ、“時間切れ”として番組は終了される流れとなった。このなかでは司会であるはずのHuckaby氏が、YouTuberであり先日コンテンツマネージャーとして就任したOlli氏に対して、「Its your show. Wrap it up(君の番組なんだから、締めてくれ)」と告げ、収拾を委ねるシーンも見られた。

ちなみに締めの挨拶では改めて不具合が残っていることにも言及されており、問題を直したらリリースすると説明。ユーザーにPTUへの参加を促して協力を呼びかけていた。
こうして混乱を呼んだ放送のアーカイブには、多くのユーザーから批判のコメントが寄せられることに。ビルドの状況だけでなく、不具合を原因として締まりのないまま番組が終了された点に対しても、困惑の声が相次いでいる。なお、それから現在までの間には、PTU環境でのプレイテストを通した技術的問題の改善なども複数回おこなわれているが、Alpha 4.10の正式投入には至っていない。

新たなコンテンツについて、PTUを経てもなお不具合が多く残り続けていることが公式番組を通じてあらわになった『Star Citizen』。本作および『Squadron 42』に向けて、アルファ版のプレイ権を含む「Starter Pack」や宇宙船などの販売を通じてコミュニティから調達した資金額は、今年5月末時点で累計10億ドル(約1600億円)を突破。サブスクリプションによる収入や外部投資なども含めると、さらに多くの資金が集まっているものとみられる。こうした巨額の資金が寄せられ、発表から約14年にわたって開発が続けられていながらも、正式リリースの時期はいまだ明らかになっていない。今回の新コンテンツの開発難航ぶりには批判も寄せられており、ファンにとって新たな不安材料となっているようだ。
『Star Citizen』はPC(Windows)向けに販売中。各種「Starter Pack」を購入することでアルファ版をプレイ可能だ。
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