Global Sites

中国のPC流通情報を扱うWeChatアカウント「ChannelGate」が9月24日、ASUSが10月よりマザーボードの価格を引き上げる見込みだと投稿した。中国メディアのIT之家などが報じている。PCパーツについては半導体高騰によるメモリ・SSDなどの値上げが目立つが、マザーボードについてもここ数か月、各メーカーで価格を引き上げる動きが続いている。
マザーボードは、CPUやメモリ、グラフィックボードなどPCの各パーツを接続する基板だ。現在では4大メーカーとも呼ばれるASUS・GIGABYTE・MSI・ASRockと中国本土に拠点を置くColorfulが大きなシェアを握っている。

9月25日のIT之家の報道によると、ASUS製のマザーボードの価格が10月8日以降に5%~10%ほど値上げされる見込みだという。具体的にはPRIMEシリーズで約5%、TUFシリーズで約7%、ROGシリーズで約10%と予想されている。ただし実際の値上げ幅についてはメーカーの最終的な価格設定次第とされており、ASUSから正式に発表された価格改定ではない点には留意したい。
値上げに踏み切る動きはそのほかのメーカーでも見られていた。8月4日のIT之家の報道では、Colorfulがマザーボードの価格を5%~10%引き上げる方針を打ち出したと伝えられていた。またMSIでは、中国本土にて8月より全モデルを順次値上げする予定。GIGABYTEについても、価格上昇はないものの生産コストが上昇するという見通しが報じられていた。

実際に9月2日のCoolalerの報道では前述の予想ほどの上昇ではなかったものの、平均して3%の値上げが報じられている。ASUSとGIGABYTEは5元(約120円)~50元(約1200円)程度の値上げ、Colorfulは10元(約240円)~20元(約470円)ほど値上げされ、MSIについては幅広いモデルでわずかに値上げをするという戦略をとった。
こうした価格上昇の背景にはマザーボードを構成する部品・材料の高騰が存在するようだ。前述のCoolalerの報道ではプリント基板の価格が15%~20%、コンデンサの価格が50%程度上昇。部品となるWi-Fiモジュールの価格は10%~20%上昇しているとされている。
部品メーカー公式による発表としては、パナソニックインダストリーは各種基盤材料を9月出荷分より30%上昇する価格改定を発表している。理由としては原材料だけでなく、エネルギーや物流の費用高騰もあげられている。これら半導体部品などに関係する価格上昇が、マザーボードの価格に転嫁されているのだろう。

PCパーツをめぐっては近年、メモリやSSDといった、半導体を用いる製品の価格動向が注目されている。一方でマザーボードメーカーの動きからは、価格上昇の影響が半導体製品だけでなく、基板やその材料を含めた幅広い部品に及んでいる様子もうかがえる。
なお、今回伝えられている各メーカーの価格改定は主に中国市場の流通価格に関するもの。日本国内でのメーカーからの正式な価格改定情報は確認できていない。とはいえPCを構成するさまざまな部材でコスト上昇が続くなか、マザーボードの価格動向も気になるところである。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


