とあるインディーゲーム、“最初のウィッシュリスト登録者”が日本人だったので日本語対応を決意。開発元とユーザーを繋いだ「1件」のウィッシュリスト

ソウルライクアクション『Frail Keep』の開発元Bonded Forgeが日本語対応を決定した理由は、1件のウィッシュリストにあったのだという。

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デベロッパーのBonded Forgeは7月15日にソウルライクアクション『Frail Keep』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、小規模な海外デベロッパーが手がけるタイトルとしては比較的珍しく、リリース当初から日本語表示に対応する。Bonded Forgeによれば、日本語対応を決意したきっかけは「ウィッシュリスト登録」にあったそうだ。

『Frail Keep』は一人称視点のソウルライクアクションだ。本作の舞台では、ひとりの魔術師が人類の“意志”を支配し、世界から争いを取り除いた。しかし魔術師の力も時代とともに衰えていき、人類の中に闘争心が芽生え始める。プレイヤーは剣を携え、堕ちた王国最後の砦に向かう。そこで刃を交える戦いが繰り広げつつ、砦の秘密や、魔術師が強大な魔法で与えていた影響などを目の当たりにすることになる。

ゲームプレイとしては、主に武器を用いた近接アクションと、魔法を用いた遠隔攻撃で展開されるシビアな戦闘が特徴。トレイラーを確認する限りでは、剣を振ったり突いたりして、相手の隙を伺いつつ戦ったりするほか、炎の魔法で周囲を攻撃したり、氷の魔法を投げつけて敵の動作をゆっくりにしたり、といったさまざまな戦い方が可能なようだ。

本作は7月15日、トレイラーとともに発表。その前日にはSteamページも公開されていた。本作を手がけるBonded Forgeは兄弟2人による小規模スタジオとのこと。少なくともSteamに向けては本作が初のタイトルとなるようで、Redditでの告知を兼ねた投稿などには、すでにいくつものUpvote(いいね)が付けられている。

そんな『Frail Keep』だが、現在ストアページを確認すると、日本語インターフェイスおよび日本語字幕に対応している旨が記載されている。このことについてBonded Forgeは、トレイラー投稿前に本作のストアページをひっそりと公開した際に、1件目となるウィッシュリスト登録がされたという。開発者は“初ウィッシュリスト登録者”が日本ユーザーだったことは予想だにしなかったようで、驚いたとの感想を述べている。とはいえ今回の出来事をきっかけに、日本語ローカライズの追加を検討し始めたのだという。現在は、『Prehistoric Hunt』や『クインティリオンクエスト』、『Escape: Mall』などの英日翻訳を手がけたOmochi Kitty Loc氏によって、ストアページが日本語ローカライズされている。

ちなみに開発者自身は3か国語を話すことができ、試しにAIで翻訳して内容を確かめてみたところ、かなりの間違いに気づいたという。たとえばオープンワールドのゲームではないのにそう主張するような間違いもあったとのこと。そうした誤りを生じさせないために、ストアページ段階からOmochi Kitty Loc氏による翻訳をおこなうことになったのだろう。

海外デベロッパーによるゲームタイトルは、初期からの日本語表示に対応していないことが多い。一方で、ウィッシュリスト登録数やSNSでのバズなど、日本ユーザーからの反響を受けて日本語対応を決定するタイトルもままみられる。たとえばリソース管理建設ゲーム『Craftlings』ではXや英語広告に日本語ユーザーからのエンゲージメントが多く、日本語未対応だったデモ版を急遽日本語を実装(関連記事)。なお製品版も日本語に対応している。またパブリッシャーが付く規模のタイトルでも、ウィッシュリスト登録などの指標によって日本語対応がされることもある。『Oddsparks』ではTHQ Nordic Japanが旗振り役を務め、「日本語対応応援プロジェクト」が進行。キャンペーンは成功を収めて日本語への対応を実現している。

こうした日本人気を契機に日本語対応を実現する先例はいくつか存在するものの、今回の『Frail Keep』については、「1件」のウィッシュリスト登録が開発元を動かしたという点で興味深い。いずれにせよ日本ユーザーの熱意が届いた好例であり、数の多寡にかかわらず、ユーザーの想いが行動を通じて開発元の決意を促したかたちだ。

『Frail Keep』はPC(Steam)向けに開発中だ。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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