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「SCP財団」の映画化、新たに別のスタジオでも始動。ただし“CC BY-SAライセンス遵守”の方針、覚悟の上での映画化
SCP財団Wikiは10月1日、映画スタジオNEONがSCP財団を題材とした映画の企画を進めていることを明かした。

SCP財団Wikiは10月1日、映画スタジオNEONがSCP財団を題材とした映画の企画を進めていることを明かした。これは先日に報道されたA24が進める映画化とは別の企画となる。NEONは、CC BY-SAライセンスを遵守する意思があるという。
「SCP財団」は超常的な存在や物体を題材にした作品群だ。超常の存在“SCPオブジェクト”を管理する秘密組織SCP(Secure, Contain, Protect)財団を中心に、それらにまつわる奇妙な出来事や記録が報告書というかたちで綴られる。世界観はシェアワールドとして構築されており、コミュニティに参加するユーザーがそれぞれ物語を執筆している。SCP財団に関連する作品は、公式Wikiのもとでクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下で公開されており、条件を満たせば誰でもその設定を利用して派生作品を制作できる。

英語版SCP財団Wikiの運営スタッフが明かしたところによると、2026年9月初めにNEONからSCP財団Wikiに向けて映画化を相談する連絡があったという。NEONはCC BY-SAライセンスを条項と趣旨において遵守したいとの考えを伝えており、SCP財団Wikiは標準的な対応として、ライセンスに関する助言を与えたという。Wiki運営スタッフは、これまでのやりとりから、NEONにはCC BY-SAライセンスを遵守する意思があると認識しており、また同ライセンスで映画を配給することの難しさや複雑さを十分に理解していると説明した。
NEONは2017年に設立されたアメリカ合衆国の独立系映画製作・配給会社。『パラサイト 半地下の家族』などの映画を多く配給してきた。本企画が実現すれば、CC BY-SAライセンス下で公開される珍しい商業映画となる可能性がある。
なお9月11日に報じられた、A24によるSCP財団を題材とした映画企画では、英語版SCP財団のWikiは「一切相談を受けていない」とする声明を発表。CC BY-SAライセンスのもとで制作されてきたSCP財団を映画化する難しさを理解しているのか不明だと懸念を表明し、協議の意向を示していた(関連記事)。CC BY-SAライセンス下では、原作をもとに派生作品を自由に制作できる一方、その派生作品についても同じライセンス条件で公開することが求められる。そのため、映画がSCP財団のコンテンツをもとに制作された場合、製作会社はその作品を独占的に管理することはできず、第三者による複製やアップロード、販売などを禁じることもできないとの見解をSCP財団は示している。
今回報じられたNEONの映画化企画では、こうしたCC BY-SAライセンスの難しさを踏まえたうえで映画化が進められていることが明らかにされた。なお、SCP財団Wikiは、公式の立場からこうした作品を公認することはないため、同映画が「公式」のSCP財団映画ではないこと、またライセンス面での助言のほかには、映画の脚本執筆や制作に関与していないことを伝えている。
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