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Steamでは、新作の体験版配信イベント「Steam Nextフェス」が定期的に開催されており、毎回多くの体験版が配信される。

近年Steamでは、新作の体験版配信イベント「Steam Nextフェス」が定期的に開催されており、毎回多くの体験版が配信される。今後発売される製品版のプロモーションが主な目的だ。そこで海外メディアHow To Market A Gameが、体験版配信とウィッシュリスト登録の関係について調査している。
Steamのウィッシュリストとは、登録したゲームの発売時やセール開始時などに通知を受けることができる機能のこと。その作品に興味を持っている人の規模を測る指標のひとつとも言える。
Steam Nextフェスに参加し体験版を配信した開発者には、イベント終了後にValveから総括のデータが提供される。期間中の体験版の総プレイヤー数や、ウィッシュリスト登録者数、プレイした上でウィッシュリスト登録をした人数などが含まれるそうだ(上に掲載のポスト参照)。海外メディアHow To Market A Gameは、先月6月に開催されたSteam Nextフェスに参加した108作品の開発者からデータ提供を受け、その分析結果を公表した。
この調査の目的は、体験版のプレイヤーがウィッシュリスト登録をする割合(コンバージョン率)の、大まかな傾向を割り出すことだ。たとえばあるゲームの体験版は、イベント期間中に713人にプレイされ、その内175人がウィッシュリスト登録をしたという。つまりコンバージョン率は約24.5%となる。

対象の108作品のコンバージョン率は、0%から約50%までさまざまであるが、半数は15〜24%の間に収まるという。そして中央値は19.3%だったそうだ。また、ウィッシュリスト登録をより多く得た作品ほど、コンバージョン率がより高くなる傾向も、わずかながら確認できたとのこと。ただ、それはあくまでグラフの傾向線上の話であって、同程度のウィッシュリスト登録者数を持つ作品の間でも、実際のコンバージョン率の幅はかなり広い。
サンプル数が十分とはいえないため参考程度に受け止める必要はあるが、今回の調査では、体験版をリリースするとおおよそ4〜5人に1人がウィッシュリスト登録してくれる可能性がある、という結果となった。
ただ注目したいのは、体験版が配信されていても、プレイせずにウィッシュリスト登録する人が相当数いるということだ。たとえば先に紹介したコンバージョン率約24.5%のゲームの場合、イベント期間中に体験版をプレイした上でウィッシュリスト登録をしたユーザーが175人だったのに対し、プレイせずに登録したのは507人にものぼる。

また、今年6月のSteam Nextフェスでもっともたくさんプレイされたトップ50タイトルのひとつであるアライグマ物理アドベンチャーゲーム『Trash Day』では、期間中に体験版をプレイした上でウィッシュリスト登録をしたのは6143人で、プレイせずに登録したのは6828人だったそうだ。ちなみに同作のコンバージョン率は約18.7%である。
体験版があるのにプレイせずウィッシュリスト登録をする理由は、さまざま考えられる。スクリーンショットやトレイラーを含むストアページの情報だけでゲーム内容を把握できたり、好みのジャンルのゲームであったり、あるいはそのスタジオのファンであったり。いずれにせよ、作品によってはSteam Nextフェスの期間中であっても体験版をプレイせずにウィッシュリスト登録をするユーザーが相当数いるのだろう。
コンバージョン率に話を戻すと、今回の調査では中央値が19.3%という結果となり、人によっては意外と少ないと思うかもしれない。ただ同メディアは、Steamにはあらゆるゲームの体験版を片っ端からプレイするユーザーが一定数存在し、YouTuberなどのコンテンツクリエイターもそれに含まれると指摘。そうしたユーザーは好みでないゲームにも手をつけるため、今回示されたデータだけを根拠に、自作品のコンバージョン率について一喜一憂する必要はないと述べる。そして、ウィッシュリスト登録してくれたユーザーにこそ価値と影響力があるとして、体験版はぜひ制作すべきだとした。
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