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アカウント乗っ取りの被害に遭い、復旧に至らずマイクロソフトアカウントが停止されてしまったユーザーの怒りの投稿が話題を呼んでいる。

あるユーザーが、自身のマイクロソフトアカウントが乗っ取られ、マイクロソフトのサポートに対応を依頼したところ、アカウントが凍結されてしまったと投稿し、話題となっている。同ユーザーのアカウントには、25年分のデータが残されており、OneDriveのデータとともに、XBOXゲームライブラリなども復旧はできないとされたとのことだ。
今回マイクロソフトによってアカウントが凍結されたと投稿したのはJoshua Khane氏。同氏はオランダのコンテンツクリエイターで、配信サイトのTwitchやKickにてゲームの実況プレイなどをおこなっている人物だ。同氏は7月初頭に自身の所持するマイクロソフトアカウントがハッキングされ、乗っ取られたという。
同氏はリカバリー用のフォームに記入し連絡を待っていたものの、当初の予定である72時間以内に連絡が来なかったようで、7月13日にマイクロソフトカスタマーサービスにX上で直接リプライ。するとマイクロソフトからの連絡があり、調査が再開されたと伝えていた。
しかし、7月14日にマイクロソフトから送られてきたメールによれば、Khane氏のアカウントは停止されることになったという。マイクロソフトは同氏のアカウントが不正アクセスされていたことを確認したが、調査したところアカウントのセキュリティ情報が変更されていたとのこと。規約に基づき、同社にはセキュリティ設定の変更/復元ができないため、さらなる不正利用を防ぐ措置として、アカウントの永久停止に至ったとのこと。
この措置により、たとえば『マインクラフト』を同アカウントで利用していた場合でもデータは復元できず、プレイする場合は新しいアカウントで購入しなおす必要があることが伝えられた。その他にも、OneDriveにファイルを保存していた場合には、暗号化およびプライバシー保護の観点から、復元が不可能なことも明かされている。今回の連絡には明記されていないものの、XBOXやPC向けにマイクロソフトストアからゲームを購入していた場合にも、おそらく再購入が必要になるのだろう。
Khane氏はマイクロソフトの対応に怒りをあらわにし、X上に投稿。同氏曰く、25年分のデータとゲームに費やした数千ユーロ(数十万円ほど)、そして同氏の息子の赤ん坊の頃の写真もすべて消えたとして、“史上最大級の企業”がアカウントを復旧せずに停止したことに対して不満をぶちまけ、注目を集めている。
ちなみについ先日、ブラジルにて同様の事例に見舞われたユーザーがマイクロソフトを訴訟し、アカウントと同氏のXBOXアカウントのゲームライブラリの復元、そして2000レアル(約6万4000円)の賠償を勝ち取ったと報告されている。この報告とKhane氏の今回の騒動と類似していると見なされたことも、Khane氏の投稿が話題となった要因の一つといえそうだ。
同判例はブラジルでの出来事で、オランダのKhane氏とは状況が異なる部分もあるが、Khane氏のポストには訴訟を勧めるような反応も寄せられている。一方で、せめてデータはすべてOneDriveに保存するのではなく、バックアップをとっておくべきだったとの指摘もされている。ただ現段階でマイクロソフトからの公式の声明は見られず、Khane氏の主張のみなされている点には留意したい。いずれにせよ今後Khane氏が訴訟を提起するかどうかや、マイクロソフトの対応については注目されるところだ。
なお今回Joshua氏のアカウントが乗っ取られた経緯については不明ながら、昨今ではハッキングの手法も多様化しつつある。単純なパスワードを突破されたり、フィッシングなどでパスワードを盗むといった典型的なものも根強い一方で、Steamなどを利用したサイバー攻撃の事例も見られる。たとえばプレイテストに当選したとして連絡し、偽造リンクを踏ませる詐欺や、マルウェア入り非公式Modの頒布などの手法が報告されていた(関連記事1、関連記事2)。さらにゲームのアップデートとしてマルウェアを忍ばせるといった攻撃手法も報告され、サイバー攻撃の手段は複雑に、そして多様化していると言える(関連記事)。
今回のKhane氏の事例については今後どうなるかは不明ながら、ひとたびアカウントに不正アクセスされてしまうと、サポートに連絡してもアカウントの復旧に至らないことは実際にあるようだ。ユーザーひとりひとりができるセキュリティ対策を積極的におこなうことも重要といえるだろう。
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