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ある対戦格闘ゲーム開発者が「萎え落ちしたらキャラも逃げちゃう」システムをお披露目。なさけない
『Generic Fighter Maybe』を手がける個人開発者Khao Mortadios氏は、「対戦相手が途中退出したときのショックを和らげる」機能を同作に実装したという。

対戦型のオンラインゲームでは、負けそうな試合を回線の切断などを引き起こして退出するいわゆる“萎え落ち”がマナーやルールに反する行為として問題視されることも少なくない。格闘対戦ゲーム『Generic Fighter Maybe』を手がける個人開発者Khao Mortadios氏は、「対戦相手が途中退出したときのショックを和らげる」機能を同作に実装したという。そのユニークな機能にXで注目が集まっている。
『Generic Fighter Maybe』は現在開発中の2人プレイ対応の2D格闘ゲームだ。シンプルな手描き風のイラストで描かれたキャラクターが特徴で、往年のアーケードスタイルの対戦が楽しめる。Steamの説明文によると、「手抜き感のあるヒドイ絵だが、アニメーションはよく出来てる」とのこと。一方、格闘ゲームとしては本格的な機能を備えており、弱攻撃・中攻撃・強攻撃が用意されているほか、それらを使ったコンボ技や必殺技、ゲージ管理や多彩な防御システムも実装されているという。遅延を改善するロールバックネットコードにも対応するそうだ。

そんな『Generic Fighter Maybe』を手がけるKhao Mortadios氏は、8月4日にXで開発進捗を報告。試合中の“萎え落ち”は誰もが嫌うものだとして、「そのショックを和らげる」方法を考えていたと明かした。そして、そのアイデアを実装したプレイ動画を公開している。
動画では、コンボを受けて敗北寸前に追い込まれた対戦相手が試合を離脱。その瞬間、画面はカットシーンへと切り替わり、相手キャラクターがガラスを豪快にぶち破って、彼方へと逃げ去っていく様子がアニメーションで再生される。続いて「YOUR OPPONENT HAS LEFT THE GAME(対戦相手はゲームを去りました)」とのメッセージがあらわれる。回線エラーなどの発生を事務的に示すのではなく、相手がゲームから文字通り“去った”ことを、映像とともにコミカルに伝える演出が用意されているわけだろう。
試合中に対戦を放棄する行為は、国内では「キレ落ち」や「萎え落ち」、海外では「Rage Quit」とも呼ばれる。とくに回線を切断し試合を強制的に終了するいわゆる「切断」も横行し、問題視される行為となっている。こうした行為に対しては、ゲームによっては対策も講じられており、マッチ放棄を繰り返すプレイヤーには、マッチング制限や永久BANなどの処罰で対応される例もある。
このほか“萎え落ち”を意識した仕様において風変わりなものとしては、『モータルコンバット』シリーズでは『モータルコンバットX』よりマッチ放棄専用のフィニッシャー演出「QUITALITY」が実装されている。同作では対戦相手の離脱を認識すると、そのキャラクターが爆散したり自害して死亡するという特殊演出が取り入れられている。萎え落ちという不愉快な出来事を、“レアな演出”に置き換えるこの演出は、シリーズ名物として好意的に受け止められている。
『Generic Fighter Maybe』における演出も、萎え落ちによる不快感を和らげることを目的としたものだろう。こうした機能は萎え落ちそのものを防ぐことは出来ないものの、“被害者”のストレスを軽減する効果はありそうだ。また、脱兎のごとく試合から逃げ去る姿は滑稽でもあり、萎え落ちを繰り返すプレイヤーへの心理的な抑制効果も期待できるかもしれない。開発者によると、この逃げ出すアニメーションは全キャラクター向けに実装予定だという。
ユーザー反応でも、こうした機能を好意的に受け止める声が広がっており、ほかの格闘ゲームでも実装してほしいとの声が相次いでいる。とはいえ作風やキャラクター設定的に“萎え落ち”したユーザーのキャラが無残に死んだり、そそくさと逃げたりする機能をあらゆるゲームで採用することは現実的には難しい側面もあるのだろう。そうした背景もあってか、『Generic Fighter Maybe』にて提示された“萎え落ち”対策は珍しい仕様として注目を集めているようだ。
『Generic Fighter Maybe』はPC(Steam)向けに開発中だ。
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