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『Vampire Survivors』開発元、『フォートナイト』コラボを発表後に即「コラボを考え直す」と表明。Epic Gamesの“生成AI推進”に、早くも難色示す
生成AIの活用を推進するEpic Gamesの姿勢が要因となったようだ。

Epic Gamesは6月17日、『フォートナイト』について、poncleが手がける『Vampire Survivors』のコラボレーションを発表した。しかしそれから数時間後、poncleはコラボレーションの見直しをおこなっているとの声明を出した。生成AIの活用を推進するEpic Gamesの姿勢が要因となったようだ。
Epic Gamesは米国・シカゴでおこなわれている「Unreal Fest Chicago 2026」の一環として、基調講演「State of Unreal 2026」を実施。同日にリリースされたUnreal Engine 5.8や、2027年末に早期アクセス開始予定のUnreal Engine 6の新機能などが開発者向けに説明された(関連記事)。
この中でEpic Gamesは、『フォートナイト』ではEpic Gamesストアを通じた他作品とのコラボレーションが展開されていることを改めて紹介。これまでに『サイバーパンク2077』や『紅の砂漠』などとのコラボが実施されており、プレイヤーはこれらの作品をEpic Gamesストアで購入することで、『フォートナイト』のゲーム内で使用可能なアイテムを受け取ることができる。Epic Gamesはこうしたエコシステムの拡大を今後も続けていくようで、2026年には30作品とのコラボが計画中。2027年にはさらなるコラボも予定されているそうだ。スライドでは、『ソニックレーシング クロスワールド』『Vampire Survivors』『Control Resonant』『Phantom Blade Zero』といった作品とのコラボが実施されることが明かされた。


ところが、『Vampire Survivors』を手がけるponcleは、コラボレーションの発表から数時間後に海外掲示板Redditにて声明を発表。poncleいわく、Epic Gamesが『フォートナイト』のキャラクターを含むゲームアセットの制作に生成AIを用いているという知らせを受けて、poncoleでは現在『フォートナイト』とのコラボレーションの見直し(reviewing)をおこなっているという。
というのも、State of Unreal 2026の中で特に強調されたのは生成AIに関する機能だ。Unreal EngineにClaudeやCodexなどのAIエージェントを連携することで、ライティングの調整、オブジェクトの配置、ブループリントおよびマテリアルのノードの制御などをプロンプトを通じて変更することができるようになるという。また開発が進められているUnreal Engine 6は、Unreal Engine 5とUnreal Editor for Fortnite(UEFN)を統合した製品となり、『フォートナイト』のコスメティックシステムはいち早くUnreal Engine 6へと移行。ほかのプレイヤーが持つコスチュームを自分のゲームで使えるようになったり、コスチュームを自分で作成できるようになったりといった計画が語られた。

実際のところ、今回の発表では生成AIを用いてアセットを“生成”する様子は見られなかったが、Epic Gamesは数日前に生成AIを用いたコンセプトアートの制作プロセスを公開。映像では、『フォートナイト』のキャラクターデザインに生成AIを用いている様子が映っていた。poncleの声明は、主にこの映像を受けたものであるとみられる。加えて、生成AIを活用する方向へと舵を切ったEpic Gamesの姿勢を受けて、最終的にコラボレーションの見直しを決断するに至ったのかもしれない。
ゲーム業界では生成AIの活用が進んでいるものの、ユーザーや業界人の反応は賛否両論だ。たとえばゲームエンジンのUnityは、自然言語のみでカジュアルゲームを生成できるような機能を実装すると告知して話題になった(関連記事)。一方NVIDIAが発表した超解像技術「DLSS 5」では、「コンテンツ制御型の生成AI(content-control generative AI)」が導入されるという。ただ技術デモ映像では元のグラフィックからの変化の大きさなどを受けて批判の声が寄せられることになり、CEOが取材に対して、アートスタイルはアーティスト側で細かく制御可能であることを説明していた(関連記事)。
今回明かされたUnreal Engineの進化の方向性についても、AI活用を強く押し出した内容となっており、賛否は分かれているようだ。そしてponcleといえば、パブリッシング部門を立ち上げた際に、パブリッシングを“即NG”する作品としてWeb3技術を用いるゲームや生成AI製のゲームを例示していた(関連記事)。生成AIの利用について否定的な姿勢をとっているわけだろう。poncleは進展があれば知らせるとしており、予定されていたコラボレーションが実際に解消されるのかは注目される。
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