『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞(アンリミテッド)』プレイレポート。11年ぶりの正統続編でも切れ味が衰えていなかった。オタクで良かったと思わせてくれる、いつもの『ネプテューヌ』の味

『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞(アンリミテッド)』の先行プレイレポートをお届けする。

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『ネプテューヌ』シリーズといえば、多くのゲーマーにとってお馴染みの名前だろう。現実のゲーム業界をモチーフとする世界で、架空のゲームハードの擬人化キャラクターたちが登場するというのが本シリーズ最大の特徴であり、つなこ先生が手掛ける魅力的なキャラクターデザインは常に最大のセールスポイントであり続けてきた。コンパイルハートの看板タイトルとして、これまでに20作以上もの関連作品がリリースされているが、実はスピンオフやリメイクの割合が高く、正統ナンバリングタイトルは過去に4作しか存在しない。しかも、前作『新次元ゲイム ネプテューヌVII』からは実に11年もの歳月が経過している……。

しかしついに8月27日、ファンが待ちわびたシリーズ正統ナンバリング最新作『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞』が発売を迎える。今回、本作の製品版をいち早くプレイする機会に恵まれたので、その手触りや見どころをお届けしたい。

本作は正統続編と位置付けられているものの、『ネプテューヌ』シリーズ自体、完全に連続したストーリーラインを持っているわけではない。共通の世界観やキャラクター設定を除けば、各作品の物語は比較的独立しており、実のところどの作品から遊び始めても全く問題はない。とはいえ、主人公のネプテューヌが毎回空から降ってきたり、お約束のように記憶喪失になったりといった「お決まりの展開」は、もはやシリーズの伝統的な“ネタ”として定着している。

“ネタ”と言えば、本シリーズのハードコアっぷりには触れておかねばならない。『ネプテューヌ』は世界で最もコアなゲームと言っても過言ではないのだ。なぜなら、作中には現実のゲーム業界をパロディしたネタが大量に散りばめられており、その範囲はアニメやネット文化にまで及ぶ。コアなゲーマーやオタクでなければ、そうしたネタの存在にすら気づけず、当然笑いどころも理解できないだろう。実際のところ、本シリーズのシナリオの最大の魅力は、古参のオタクたちが思わずニヤリとしてしまうこうしたネタの数々にある。本作自体が一種の「オタク濃度チェッカー」として機能しており、ディープなファンであればあるほど、その奥深い面白さを味わい尽くせるというわけだ。

当然、『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞』もその例外ではない。現代にリリースされる新作として、ここ数年の新しいネットミームが自然に盛り込まれているのはもちろんのこと、シナリオではAIなどの最新トピックにも触れられており、まさに時事ネタにキャッチアップしている。そして今回新たに登場する女神たちは、誰がどう見ても「現世代ゲーム機」の擬人化キャラクターだ。旧ルウィー(本作ではスウィーニアに改名。発音からすでにネタである)の新女神「ルージュ」は某ハードと同じ赤と青のカラーリングを採用しており、ラステイションの新女神「シエル」は白を基調としたデザイン。さらにリーンボックスの双子の姉妹「アンナ」と「ロット」は女神化すると2人で1人になるなど……「架空」の元ネタの直球っぷりはもはや清々しいほどである。なお、ベールが長年の悲願であった「妹」をついに迎えられたことにはお祝いを申し上げたいが、当の妹たちからは姉として扱われていない節があるのがご愛嬌だ……。

もちろん、シリーズお馴染みの四女神と女神候補生(妹たち)も健在だ。そのため、本作のメインキャラクターは四女神+妹4人+新女神4人の計12名となる。

今回、これら主要キャラクター全員が「女神化」による変身が可能となっており、マップ探索からバトルに至るまで女神特有のアクションが存分に活かされている。ゲーム全体が、女神化した状態のキャラクターを長時間操作することを前提としたデザインになっているのだ。プレイヤーはゲージの蓄積や有効時間といった制限に縛られることなく、いつでも自由に女神へと切り替えられる。女神では空中を自在に飛び回ることができ、探索の爽快感は抜群だ。また、飛行時の操作はオプションで「左スティックだけで上下左右を自動補正する」設定に変更することも可能で、非常にユーザーフレンドリーな設計となっている。

……だが、そこには当然のように“嫌がらせ”も用意されている。多数のマップにおいて、初期状態では「女神化禁止エリア」が存在し、特定のギミックを解除しない限り変身が封じられてしまうのだ。このエリア内では空が飛べないだけでなく、非女神化状態では各キャラクターの戦闘能力も大幅に制限されるため、かなり歯痒い思いをさせられる。さらに、マップ上のファストトラベルポイントは、特定のアイテムを消費してアップグレードしなければ機能が解放されず、すべてをアップグレードして初めて見聞者を派遣してのトレジャーハントが可能になる仕様だ。こうしたプロセスは少々手間に感じるものの、新規マップを訪れた初回のみの作業であるため、筆者としては許容範囲内であった。

一方、本作のバトルシステムは、これまでの正統シリーズで採用されてきたコマンド式RPGとは打って変わり、前2作のスピンオフ『Sisters vs Sisters』および『GameMaker R:Evolution』の系譜を受け継ぐ、アクションゲーム寄りのシステムを採用している。プレイヤーは直接キャラクターを操作してフィールドを自由に立ち回り、ボタン入力で攻撃やスキルを発動する。戦闘中は操作キャラクターをいつでも切り替えることができ、残りのメンバーはAI制御によって共に戦ってくれる仕組みだ。

技のバリエーションも豊富で、各種必殺技(スキル)や超必殺技(エグゼドライヴ)、連携攻撃(タクティカルリンク)などが用意されている。しかし、個人的に最も面白いと感じた設計は、実はキャラクターの「通常コンボスキル」にある。本作では各キャラクターが十数種類の基本攻撃モーションを持っており、□ボタン(※プレイステーション版準拠)を連打して通常コンボを繰り出す際、システムがこれらのモーションの中からランダムに技を選択して発動するのだ。これにより、通常コンボを撃つたびに異なるアプローチが展開され、プレイの単調さが軽減されている。

ただし、シリーズの過去作とは異なり、プレイヤー自身で固定のコンボルートを設定することはできない。その代わり、キャラクターの技設定メニューから「使い勝手の悪いモーション」をあらかじめオフにしておき、ランダム抽選から外すことが可能だ。例えば、遠距離攻撃モーションを1つしか持たないキャラクターでも、近接技や突進技をすべてオフにしてしまえば、戦闘中はその場でボタンを連打しているだけで無心に遠距離火力を叩き出し続けることができるというわけだ。

通常のバトルのほかに、巨大な終末ボスに立ち向かう際には、宇宙空間での特殊な戦闘が展開される。ここでは上下左右の移動範囲が極めて広大になり、的確なポジショニングでボスの弱点を探り当てながら攻撃を叩き込む必要がある。ボスが広範囲攻撃を仕掛けてくる際には、視点が俯瞰へと切り替わり、さながら弾幕シューティングゲームのように攻撃を回避するギミックも登場する。一方、プレイヤー側にはタッチパッドを押し込んで発動する強力な終末カウンタースキルが追加され、たとえば「味方全員のエグゼドライヴ(超必殺技ゲージ)を即座に全回復する」といった一発逆転の大技も用意されている。

『ネプテューヌ』シリーズ全体に流れる空気感は極めてリラックスしたものであり、戦闘の難易度に関してもプレイヤーの工夫次第でどうにでもなる「開かれた」設計となっている。本作も例外ではなく、各種システムをフル活用すれば、ゲーム後半にはチート級の戦術を構築し、敵を圧倒的な力で蹂躙することが可能だ。これもまた、本作の大きな醍醐味の一つである。逆に言えば、システムへの理解が乏しいと、敵の硬さに辟易してしまう場面も出てくるだろう。

もちろん、お馴染みの「ディスクメイク」や「見聞者派遣」といったシステムも健在だ。これらを駆使すれば、中盤の段階で強力な“神装備”を作り上げ、戦闘をより爽快な方向へとシフトさせることができる。パラメーター設計における絶妙な正のフィードバックは、プレイヤーを底なしの育成沼へと誘ってくれる。

もっとも、こうしたチート級の装備や戦術は、メインシナリオをクリアするためだけなら必須ではない。ストーリーを楽しむだけであればそこまで深く研究し込む必要はなく、どんな強敵が現れようとも「エグゼドライヴを4発叩き込めば沈む」といった塩梅だ。本作ではかなり早い段階で「闘技場」や「ネプトラルタワー」といったエンドコンテンツが解放され、より高難易度なボスやダンジョンに挑むことができる。さらに、近年流行りのミニカードゲームやフォトモードも実装されており、コンテンツ全体のボリュームとしてはかなり充実していると言える。

全体を通してプレイした感想として、『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞』はシリーズの一貫した特色をしっかりと受け継いだ一作だ。現実のゲームやアニメ、ネット文化のミームをふんだんに盛り込んだシナリオに加え、システムやゲームプレイも十分な深みを備えている。ビジュアル面については、つなこ氏のキャラクターデザインとLive2D技術の相乗効果により、2Dパートに関しては同ジャンルの中でもトップクラスのクオリティを誇る。

欠点を挙げるなら、相変わらず「3Dグラフィックが現代的な水準ではない」というお馴染みの課題を抱えている点だろうか。とはいえ、この3Dのテイストさえ受け入れられるなら、『超新時空ゲイム ネプテューヌ∞』は味わえるRPGとして楽しめるはずだ。無数のゲームが溢れる現代においても、本作のいくつかの設計は依然として際立った希少性を持っており、非常にエッジの効いたタイトルに仕上がっている。筋金入りのオタク・ゲーマーには、おすすめできる一作である。

超新時空ゲイム ネプテューヌ∞』は8月27日発売予定。対応プラットフォームはPS4 (※)/ PS5/ Nintendo Switch / Nintendo Switch 2となっている。

※PS4版はダウンロード専売

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Nep333
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AUTOMATON中国語版編集長。

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