Global Sites
『007 ファーストライト』の開発費は「約300億円」との報道、“『ヒットマン』リブート3作全部”よりも高額か。スタジオの超大型挑戦作
『007 ファーストライト』の開発費が13億デンマーク・クローネ(約300億円)であると報じられている。

IO Interactiveが手がける『007 ファーストライト』が5月26日に発売された。本作について北欧のゲームメディアGamereactorなどが、開発費が13億デンマーク・クローネ(約300億円)であると報道している。
『007 ファーストライト』はスパイアクションアドベンチャーゲームだ。イアン・フレミングの小説「ジェームズ・ボンド」シリーズ並びにそこから派生した映画「007」シリーズの世界観をもとにしている。イギリスの情報機関であるMI6の訓練生時代、コードネーム「007」と呼ばれる前のジェームズ・ボンドが、エージェントとして成長する軌跡が描かれる他作品の前日譚のような作品だ。

そんな『007 ファーストライト』の開発には7年かかり開発費は13億デンマーク・クローネ(約300億円)であると各誌が報じている。メディアによってはデンマークにおける映画、テレビ番組、音楽を初めとしたあらゆる文化的作品の中でもっとも高価な作品であるとも報道しており、デンマーク屈指のエンタメ作品となったようだ。
ただ13億デンマーク・クローネにマーケティング費用が含まれているかどうかは不明。デンマークの通信社Ritzau由来の情報として各誌が報じているものの、IO Interactiveが伝えた公式情報ではない点にも留意したい。
業界ではゲームの開発費が明かされることは珍しいものの、数百億円規模というとAAAタイトル規模の開発費といえるだろう。たとえば過去には、『The Last of Us Part II』の開発費が約2億2000万ドル(約230億円)と報じられたほか(Axios)、『Call of Duty: Modern Warfare』が宣伝費も含むライフサイクル全体で6億4000万ドル(約700億円)以上であったことも明かされていた(関連記事)。

ちなみにIO InteractiveのCEOであるHakan Abrak氏は過去のインタビューで、同社が手がけた『ヒットマン』シリーズについて開発費の概算を伝えていたことがある(The Game Bussiness)。同氏は正確すぎる言及を避けると前置きつつ、仮に2016年発売のリブート版『ヒットマン』が1億ドル(約160億円)だったとすれば、『ヒットマン2』は6000万ドル(約100億円)、『ヒットマン3』は2000万ドル(約32億円)であったと説明。リブート版ではシリーズを重ねるごとに開発リソースが上手く節約されていたこともうかがえる。一方の『007 ファーストライト』はそんな同社にとって久しぶりの『ヒットマン』ではないゲーム、かつ人気IPを扱う作品ということもあり、潤沢な開発リソースが投入された可能性はありそうだ。
ちなみにIO Interactiveは、『ヒットマン アブソリューション』の発売後に一時は閉鎖の危機まであったという(関連記事)。『ヒットマン』のリブートでヒットを上げ、『ヒットマン3』でセルフパブリッシングを果たし、今回スタジオにとって最大規模とみられる『007 ファーストライト』を開発するまでに巻き返したわけだろう。

そんな本作では、発売初日に150万本を売り上げており(関連記事)、ゲームの評価も好評である。執筆時点でのSteamユーザーレビューでは約1万3000件のうち91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得しており、PSストアでも約1万2000件のレビューが寄せられ平均評価は5点満点中4.77の高評価を獲得している。勢いを見せる本作がどこまで販売本数を伸ばすのか、そして開発費を回収できるのか注目されるところだろう。
『007 ファーストライト』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中。Nintendo Switch 2版は2026年夏後半に発売予定となっている。
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。


