Switch 2新作『ヨッシーとフカシギの図鑑』は「Unreal Engine 5」製か。任天堂タイトル初、さっそくUE5採用例

製品版の「知的財産の表記」から、本作のゲームエンジンにUnreal Engine 5が採用されていることが判明している。

任天堂は5月14日、『ヨッシーとフカシギの図鑑』のあらかじめダウンロードを開始した。対応プラットフォームはNintendo Switch 2。その製品版の「知的財産の表記」から、本作のゲームエンジンにUnreal Engine 5が採用されていることが判明している。

『ヨッシーとフカシギの図鑑』は『ヨッシー』シリーズの最新作だ。ヨッシーは『マリオ』シリーズのキャラクターで、1991年発売の『ヨッシーのたまご』(ファミリーコンピュータ)を皮切りにパズル、疑似3Dシューティング、2Dアクションといったさまざまな冠作品を展開。本作は2Dアクションで、2019年発売の『ヨッシークラフトワールド』(Nintendo Switch)から7年ぶりの完全新作であり、『スーパーマリオブラザーズ』40周年タイトルのひとつとなる。

本作の舞台となるのは、ヨッシーたちが暮らす島に空から降ってきた「フカシギ」と呼ばれるしゃべる図鑑の中の世界。図鑑の中には「ふかしぎな生き物たち」が生息しているようだが、フカシギはその体型上、図鑑の中身を読むことができない。そこでヨッシーが図鑑の中へと入り、生き物たちを調査していくことになった。

調査は食べる・タマゴを当てる・ヒップドロップなどのヨッシーのアクションを使い、生き物の持つ特徴を明かしていく。時には周囲の地形とアクションを組み合わせることで、新たな発見へと繋がることも。最終的にキラキラと輝く特別な発見に出会うと調査は終了し、判明した特徴を参考に生き物に名前を付ければ図鑑に登録される。これらを繰り返しながらプレイヤーだけの図鑑を作り上げていくのだ。

5月21日の発売が迫るなか、本作のダウンロード版のあらかじめダウンロードが開始されている。そんな本作の知的財産表記では、ゲームエンジンとしてUnreal Engineが用いられていることが明記されている。また、既に店頭販売が始まっているダウンロードカードのゲーム紹介部分(内面)においてもUnreal Engineのロゴが表記されている。

Unreal Engine(以下、UE)はEpic Gamesが提供するゲームエンジン。2020年からは最新メジャーバージョンとしてUnreal Engine 5(UE5)が提供されている。対応プラットフォームはPC/PS/Xbox/Nintendo Switchからモバイルに至るまでと幅広く、Nintendo Switch 2についても同機の発売前にサポートがおこなわれた。なお先日Game Developers Conferenceが公開したレポートでは、開発者による採用率がUnityを超えたとの調査結果が明らかとなるなど、大手スタジオでの採用例も増えている(関連記事)。

『ヨッシーとフカシギの図鑑』は「知的財産の表記」から、最新のUE5が採用されているようだ。具体的にはプラグイン「Stylized Post Process for Unreal Engine 5」が用いられていることが明記されている。

『ヨッシーとフカシギの図鑑』の「知的財産の表記」より

「Stylized Post Process for Unreal Engine 5」は、3DCGをアニメ調やイラスト調(トゥーンシェーダー)へと手軽に変換できるポストプロセスマテリアルである。CG系ブログ「3D人-3dnchu-(すりぃでぃんちゅ)」を運営する3DCGアーティストのymt3d氏が制作し、GitHubにて無料公開(Gumroadでは寄付受付)されている。このプラグインがクレジットされていることにより、本作がUnreal Engine 5で制作されているとみられているわけだ。

『ヨッシークラフトワールド』

任天堂タイトルでUE製が明言されている作品としては、2015年にWii Uで発売された『Devil’s Third』(開発はヴァルハラゲームスタジオ)がUE3を利用していた。また『ヨッシーとフカシギの図鑑』の前作『ヨッシークラフトワールド』ではUE4が採用されており、以降もNintendo Switchで『ピクミン4』『プリンセスピーチ Showtime!』『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』といったUE4の採用例が出ている。いずれのタイトルも知的財産表記のほか、パッケージ裏面の情報などから確認できる。

外部デベロッパーが制作を担ったタイトルではUnreal Engine、Unityといったゲームエンジンの採用傾向が高い一方で、任天堂内製タイトルではこれまで『ピクミン4』が唯一のUE採用例となっていた。ちなみに、『ヨッシーとフカシギの図鑑』の開発元が任天堂であるかは明らかとなっていないものの、近年の『ヨッシー』シリーズはそのほとんどが外部スタジオによる制作となっているため、本作も外部で手がけた可能性は高いだろう。とはいえ、任天堂が販売するタイトルとしては初のUE5採用例となった本作。今後もUE5製の任天堂タイトルが出てくると予想され、その動向が注目される。

ヨッシーとフカシギの図鑑』は、Nintendo Switch 2向けに5月21日発売予定だ。

【UPDATE 2026/5/15 18:50】
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2D&3Dアクションと手ごわいストラテジーが大好物の人。積みゲーが一向に減っていかない呪いに悩まされています。

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