開発者が“刑務所に3年入る”のでアプデ停止中だったゲーム、「仮釈放」により開発再開へ。パソコンに触れるようになり、まずは近況報告

Team FortuneはFPS『Fortune’s Run』の開発を再開すると発表した。開発者が収監されたためアップデートが中止されていた作品だ。

デベロッパーのTeam FortuneはFPS『Fortune’s Run』の開発を再開すると発表した。本作はSteamで早期アクセス配信中だったものの、なんと開発者が収監されたためアップデートが中止されていた作品だ。すぐにアップデートの配信はできないものの、早ければ半年以内に何かしらのコンテンツを追加したいと考えているという。

本作は、New Zabraと呼ばれるディストピア世界を舞台にするFPSだ。主人公は犯罪者として囚われていたところ、とある企業のために働くことを余儀なくされる。ただ、その背景には何らかの陰謀が見え隠れし、彼女は真相を探りつつ、自由を求めて戦うこととなる。レトロな3Dグラフィックを採用しつつ、本格的な近接バトルシステムを駆使した難易度高めのゲームプレイなどが特徴の作品である。

『Fortune’s Run』は、PC(Steam)向けに2023年9月に早期アクセス配信が開始。スピード感のある戦闘や歯ごたえのある難度などが好評を得て、ユーザーレビューでは本稿執筆時点で約530件のうち91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。その後いくつかのアップデートが配信され、追加ミッションやステルスなどの新要素が追加されるなど、正式リリースへ向けて開発が進められていた。

しかし2025年1月15日、突如本作の開発の中断が発表(関連記事)。その理由は、本作のメインのゲーム開発者であるDizzie氏が、刑務所に収監されることが決まったためというものだった。発表によると、Dizzie氏はゲーム開発者になる前は荒んだ生活を送っていたそうで、発表当時から5年ほど前に起こした事件について有罪判決を受けたのだという。

収監は3年に及ぶ見込みで、本作の開発を放棄するつもりはないが、刑務所にいる間はゲームの開発をおこなえないとの事情が説明された。そして発表後にいくつかのパッチが配信された後、2月14日にいよいよ刑務所に向かうとの報告が投稿。その後は本作の協力開発者のKim氏を通して近況報告もおこなわれたが、アップデートは止まったままだった。

ところが2026年4月4日、本作『Fortune’s Run』のSteamニュースが突如更新された。その記事では、Dizzie氏が誰かに頼んで書いてもらっているのではなく、同氏が直接パソコンを使って記事を書いていると報告。当初の報告ではまだ2年ほどの刑期が残っているものと思われたが、投稿によると、仮釈放委員会がDizzie氏のケースを再検討し、今はHalfway house(社会復帰訓練所)にいるのだという。詳細は不明ながら、どうやらふたたびパソコンを触れる環境になったようだ。

Dizzie氏は「今の段階ではまだなにも約束はしたくない(I don’t want to promise anything at this stage)」としつつ、本作の開発を再開する意向を表明。新ステージの追加やストーリーの完結など、正式リリースに向けてコンテンツの作成を始めるつもりだという。すぐにはアップデートはリリースできず、配信できるのはおそらく1年後のことになるが、可能なら半年以内に何かしらを作りたいと思っているそうだ。

またDizzie氏は、そこまで勢いは強くないとしつつも、本作は収監中も売れ続けていたと報告。正式リリースで勢いが付けば、マルチプレイ要素の導入などさらなる開発の可能性もありえるとの展望を語っている。開発者の収監という思わぬ理由で制作が中断していた本作が、再び動き出した様子。『Fortune’s Run』とDizzie氏の今後の展開に期待したい。

『Fortune’s Run』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。

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Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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