リアルタイム進行カードゲーム『Ancient Sacrifice』7月3日発売へ。時間経過でどんどん進行するカードバトル、じっくり考える余裕はない

インディーゲーム開発者jag氏は6月12日、『Ancient Sacrifice』を7月3日に発売すると発表した。本作はリアルタイム進行のカードバトルゲームである。

国内の個人インディーゲーム開発者jag氏は6月12日、『Ancient Sacrifice』を7月3日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)となっている。

『Ancient Sacrifice』は、時間経過によって補充されるハンドやマナを使って勝利を目指す、リアルタイム進行のカードバトルゲームである。本作の舞台は、カードが力をもつ世界。帝国は命を犠牲にカードを生み出し、カードを利用して平和を維持しようとしていた。主人公のアメリア・マレリンは、カード職人の父をもつ人物だ。本作でアメリアは、父から一家に伝わるカードを託される。そして帝国の追手と戦いながら、カードの真実へと迫っていく。人間がカード化される世界で、帝国への復讐が描かれるそうだ。


アメリアはカードを使って、帝国と戦っていく。本作では構築したデッキを使い、リアルタイム進行のカードバトルが展開される。各カードには、カードプレイに必要なコストや攻撃力(ATK)/ライフ(DEF)、プレイ時などに発揮される能力が設定されている。プレイヤーは、ハンドから必要なマナを支払ってカードをプレイ。場に配置された敵のカードを排除し、ダイレクトアタックによって敵のライフを削ることで、勝利を目指すのだ。

ただし本作のカードバトルはターン制ではなく、リアルタイム進行となっている。本作では、時間の経過によって地のマナが蓄積し、一定時間ごとにハンドへカードが補充される。またカードプレイに必要なマナも時間経過によって回復。場に出ているカードは、一定間隔ごとに攻撃可能となっている。一般的なカードゲームのようにじっくり考える時間はないため、時には瞬間的な判断も必要になるのだろう。

 


本作のデッキは、10枚のカードで構成される。またカードには複雑すぎる効果はなく、シンプルで直感的に操作しやすくなっているとのこと。デッキの枚数が少ないことも含めて、遊びやすさを意識した仕組みになっているようだ。カードは全100種類以上存在し、40種類以上のスキルが存在。公称プレイ時間は3時間から5時間程度となっている。jag氏のX(旧Twitter)アカウントによれば、ストーリークリアまではカードの強さは抑えられているものの、クリア後により強いカードが獲得できるシステムも用意されているという。


本作を手がけているのは、国内の個人インディーゲーム開発者jag氏による個人デベロッパーjag gamesだ。同氏のXアカウントを見る限り、本作は少なくとも2022年頃からAIによる生成画像やBGMを用いて開発が進められてきた。2023年3月には体験版が公開。体験版公開時点では、2023年下旬にSteamでリリース予定とされていた。しかし2023年7月に、当時のSteamにおけるAI技術の状況などを考慮して、開発が無期限停止。一方で2024年1月に、SteamでAI技術を使用したゲームの大半がリリース可能となったことを受けて、再び開発が進められてきた。紆余曲折を経て、今回リリース日が告知されたわけだ。なお同氏のポストによれば、現在本作にはボーナスダンジョンまで実装済み。リリースまでの期間、難易度の調整やエフェクトの調整などが進められるそうだ。


『Ancient Sacrifice』は、PC(Steam)向けに7月3日発売予定だ。また本作では体験版が公開中。いくつかの難易度のバトルなどによって、ゲームのルールやシステムなどが確認できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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