サイバーパンク亀ストラテジー『Tortuga City』発表。50日後に“秘密兵器”で街ごと消し去られる亀たち、反乱グループを率いて暴政に立ち向かう

 

個人ゲーム開発者のHerrGrievous氏は4月20日、『Tortuga City』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年配信予定。


『Tortuga City』は防衛ストラテジーゲームだ。舞台となるのはサイバーパンク風世界のディストピア都市Tortuga City。この街に住むカメたちは反乱を起こし、鎮圧をもくろむ警察とのあいだで戦いとなっている。街を包囲する警察は50日後にとある“秘密兵器”を投入し、カメたちを絶滅させる計画だという。プレイヤーはカメの反乱グループのリーダーとなり、警察の攻撃から街を守りつつ、50日以内に街から脱出する方法を探し出す。

ゲームプレイでは、プレイヤーキャラクターを操作して街の中を移動しつつ、攻め寄せる警察の部隊と戦っていくことになるようだ。警察の部隊は優れた技術力をもっており、日に日に戦力が増強されていくとのこと。プレイヤーはカメたちを訓練したり防衛設備を建築したりして、圧倒的な警察の力に対抗していくことになるそうだ。またカメたちにはさまざまな職業が用意されるという。トレイラー映像では、負傷したカメを救護しているカメたちの姿や、コックらしきカメなどが存在。前線で戦う兵士だけでなく、支援要員なども育てていく必要があるのだろう。


またカメたちは警察だけでなく、天候とも戦う必要があるという。街には雨が降り続けており、ときおり竜巻などが発生する様子。プレイヤーはシェルターを建設し、適宜住民を避難させる必要があるそうだ。資源の量は限られているため賢く配分しなければならないという。警察との戦いと災害対策どちらを優先するか、といった判断が問われることになるかもしれない。

そのほかTortuga Cityを探索するのも重要な要素となるという。暗く秘密に満ちた街であるTortuga Cityには、放棄された区画や隠し通路などが存在しているとのこと。街を探索することで、有用な資源や装備を見つけることができるそうだ。また街にはほかの反乱軍も存在しており、彼らと協力することも重要となるという。そうして支援者を増やしつつ街の秘密を解き明かし、街からの脱出手段を探すことになるとのことである。


本作を手がけるHerrGrievous氏はドイツを拠点に活動しているクリエイターだ。同氏はこれまで主にYouTubeで活動し、手描きアニメやパロディ動画などの投稿をおこなってきている。同氏のYouTubeアカウントは本稿執筆時点で約14万人のチャンネル登録者数を集めており、ドイツを中心に人気を博している。ゲーム作品としては、2023年にカメが主人公のアクション『Kinda Knirpsi』をリリース。カメに対して愛着がある様子の同氏より、ふたたびカメを主役としたゲームの本作が発表されるかたちとなった。ストラテジーゲームである本作『Tortuga City』は過去作とは異なるジャンルの作品となるが、カメのアニメーションや背景のアートといった要素では同氏の経験が活かされることだろう。

『Tortuga City』はPC(Steam)向けに、2025年配信予定だ。