『The Elder Scrolls II』非公式リマスター版ついに完成、無料配信開始。「シリーズ最大規模マップ」のクラシック作をUnityでお手軽に遊べる

 
Image Credit: DREAM on Nexus Mods

『The Elder Scrolls II: Daggerfall』(以下、Daggerfall)をゲームエンジンUnityにて再構築するファンプロジェクト『Daggerfall Unity』の完成が報告され、バージョン1.0が無料配信開始された。導入・プレイにはPC(Steam/GOG.com/Bethesda Softworks公式サイト)向けに無料配信中の『Daggerfall』本体が必要となる。


『The Elder Scrolls II: Daggerfall』は、Bethesda Softworksにより1996年にMS-DOS向けにリリースされた一人称視点アクションRPGだ。舞台となるのはタムリエル大陸。現状ではシリーズ中もっとも広大なマップが用意されており、ハイロック地方およびハンマーフェル地方などを冒険可能。マップの広さは約16万平方キロメートルにもおよぶ。同作および第1作『The Elder Scrolls: Arena』は、Steam/GOG.comおよびBethesda Softworks公式サイトにて無料配信されている。

『Daggerfall Unity』は、『Daggerfall』をUnityエンジンにて再構築した作品だ。開発者のGavin Clayton氏が中心となり2014年8月から開発がスタート。多数の有志によってオープンソースで開発されてきた。そして今回、9年以上の開発を経て『Daggerfall Unity』が完成したことが報告され、バージョン1.0が無料リリースされた。『Daggerfall』本体をインストールしていれば、『Daggerfall Unity』をダウンロードして導入可能となっている。


『Daggerfall Unity』ではゲームエンジンがUnityとなったことでライティングなどがパワーアップ。Modなしでも描画距離が拡大するほか、高解像度にも対応。一人称視点の操作のスムーズ化や遊びやすさ向上なども盛り込まれている。またModサポートも拡張されているとのこと。サウンドやグラフィックをすべてアップグレードしつつバグ修正なども盛り込んだ「Daggerfall Remaster Enchanted Art Mod(DREAM)」のほか、『Daggerfall Unity』専用のクエストパック「Daggerfall Unity Quest Pack 1」といった非公式Modにも対応している。

約9年の開発期間を経てついに正式リリースに至った『Daggerfall Unity』。『The Elder Scrolls』シリーズの原点のひとつである『Daggerfall』に、有志の手によって現代向けに遊びやすくリマスターされた『Daggerfall Unity』を通じて触れてみるのもいいだろう。ちなみに、“本家”であるBethesda Softworksが手がけるシリーズ最新作『The Elder Scrolls VI』は現在開発初期段階と見られ、同作の舞台設定などがどうなるかは注目されるところ。シリーズ最大規模とされるマップを冒険できる『Daggerfall』を遊んでおけば、新作に登場するロケーションなどの予備知識を得られるかもしれない。

Daggerfall Unity』はバージョン1.0として無料配信中。導入・プレイにはPC(Steam/GOG.com/Bethesda Softworks公式サイト)にて無料配信中の『The Elder Scrolls II: Daggerfall』が必要となる。