『ポケモンSV』DLC番外編発表で“ピーチドン”なる新ポケモンの妄想盛りあがる。たしかに桃っぽいポケモンは登場しそう

ポケモンは12月20日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の大型DLC「ゼロの秘宝」の番外編を1月11日23時から配信すると発表した。新ポケモンが登場するのではないかと予想され、“ピーチドン”なるユーザー考案の名称が再び広まりを見せているようだ。

株式会社ポケモンは12月20日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の番外編を2024年1月11日23時から配信することを発表した。トレイラーなどを踏まえて新ポケモンが登場するのではないかと予想され、“ピーチドン”なるユーザー考案の名称が再び広まりを見せているようだ。


「ゼロの秘宝」は『ポケモンSV』のDLCだ。DLCは「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」に分かれており、「前編・碧の仮面」ではキタカミの里を、「後編・藍の円盤」ではアカデミーの姉妹校であるブルーベリー学園を舞台に本編の後日談となる新たなストーリーが描かれる。

「前編・碧の仮面」では主人公が林間学校としてキタカミの里に向かう。キタカミの里では「ともっこ」と「鬼」の伝承があり、それを巡って冒険を繰り広げる。「後編・藍の円盤」では林間学校を終え、主人公はアカデミーからブルーベリー学園に交換留学をすることになる。ブルーベリー学園ではリーグ部なる部活に入部。学園ではパルデアに居なかった新たなポケモンと出会ったり、現地の学生と交流を深めたりする。

今回そうした「ゼロの秘宝」の番外編が発表された。番外編ではペパー・ボタン・ネモの3人と、再びキタカミの里を訪ねるストーリーとなっている。この発表は公式YouTubeチャンネルのほか、ポケモン公式Xアカウントからも告知された。

投稿に添付された動画では、最後にともっこプラザにある伝承を記した看板と、桃沢商店の棚にある置きものが映された。これらが番外編で追加される新ポケモンを示唆しているのではないかとして、SNS上ではトレーナーたちが盛りあがりを見せている。


そして複数のユーザーたちが口をそろえて、登場するかもしれない新ポケモンを“ピーチドン”と呼称している。とはいっても、この名前は公式に発表されたわけではない。あくまでコミュニティで「このようなポケモンが登場するのではないか」として推察された結果、ピーチドンなるポケモンの概念が生み出されたのだ。

ピーチドンなる名称が誕生した経緯には、先述の看板や置きものが関係しているようだ。ともっこであるイイネイヌ・マシマシラ・キチキギスは、その見た目よりそれぞれ犬、猿、雉がモチーフだとされている。さらにオーガポンはキタカミの里の伝承では鬼として扱われており、看板ではそれら4体のシルエットが確認できる。またそうしたモチーフからはキタカミの里の伝承が、昔話の「桃太郎」をもとにしていると考えられる。そして看板の右下部分にはともっこの3体と、もう1体の存在が描かれている。昔話になぞらえるのであれば、残った桃太郎にあたるポケモンが登場するのではないかとかねてよりユーザーによって予想されていた。


そしてインターネット掲示板の本作コミュニティでは、新ポケモンを考察したユーザーが「ピーチドン」との名称を予想。オーガポンの名前をベースに、桃を英語にした「ピーチ」をねじ込んだようなネーミングだ。その後スレッド内で別のユーザーが“語尾にドンを付ける意地悪ポケモン”といった奇妙なキャラ付けを妄想。強引ながら何となく語呂のよいネーミングも相まってか、ピーチドンの概念が広まり、定着していったようだ。

そして「後編・藍の円盤」の配信開始や番外編のトレイラー公開で、ピーチドンという名称はさらなる広まりを見せている。というのも、桃沢商店には桃を思わせる食材をかたどった置きものがおいてある。この置きものを調べると「いろんな雑貨にまぎれてホコリをかぶった置きものがある!」とメッセージが表示されていた。それが「後編・藍の円盤」の配信後に「……ちょっとあまい匂いがする!」というテキストが追加。

また番外編のトレイラーでも、最後のシーンでこの置きものが思わせぶりに映し出されていた。こうした新展開を受けてピーチドンの話題が再燃を見せているかたち。名称がピーチドンになるかどうかはともかく、桃や桃太郎がモチーフになる新ポケモン、あるいは新要素の登場が示唆されているわけだ。


ちなみにユーザーによる名付けが話題になった例はほかにもあり、本編で登場した「ボチ」があげられる。ボチは、2022年10月にポケモン公式アカウントによって名称を伏せたままその姿のみが公開された。ユーザーたちはこれを見て“シヌヌワン”と命名。見た目が犬であることから前作『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場したワンパチの鳴き声「イヌヌワン」が元にされたと見られ、ゴーストタイプであることを踏まえてシヌヌワンと名付けられたのだろう。

今回話題になっている“ピーチドン”も、ユーザーが予想した新ポケモンの名前が広まりを見せているかたちだ。詳細は今後の続報で公開されるとのことで、番外編にて本当に新ポケモンが登場するかどうかも注目されるところ。またペパー・ボタン・ネモと再び訪れたキタカミの里で、どういったストーリーが展開されていくかも気になるところだ。

ポケットモンスター スカーレットバイオレット』はNintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれ有料追加コンテンツ「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」「後編・藍の円盤」が配信中。「番外編」は1月11日23時に配信予定となっている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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