Riot Gamesは12月2日、『VALORANT』のパブリックベータ環境(PBE)における、パッチ7.12の内容を公開した。同環境ではスカイのトレイルブレイザーが弱体化され、ゲッコーのディジーなどが強化されている。またパーティーコードが実装され、フレンド申請を送らずともパーティーを組めるようになり、遊びやすさが向上しているようだ。
パブリックベータ環境とは、NAサーバーに向けた、本導入前の要素が試験実装されるサーバーだ。今回のPBEパッチ7.12ではおもにエージェントである、スカイとゲッコーの調整が実施されている。スカイの調整については以下のとおり:
スカイ:
■トレイルブレイザー(Q)
・ジャンプ時に視点が固定化
・ジャンプ中にトレイルブレイザーが破壊された場合、スタン効果の発動が無効化される(破壊時に音声が再生されるように)
・トレイルブレイザーのスキルが敵と味方の両方に作用するように調整
開発者コメントによると、この変更にはトレイルブレイザーの使用をより慎重に使うスキルにしたいとの狙いがあるそうだ。パッチ以前のトレイルブレイザーはジャンプと同時に視点移動が可能であったため、トレイルブレイザーの歩行速度を低下させることなく左右の確認が可能であった。しかし、ジャンプ時の視点カメラを固定化させることで、今まで使われてきた戦法が使えなくなるようだ。また敵と味方の両方にスタン効果を付与する点や、飛びかかるモーション時での破壊が可能となったことで、トレイルブレイザーの使用タイミングなどに、より戦略性が求められることだろう。
ゲッコー:
■ディジー(E)、ウィングマン(Q)とスラッシュ(X)の回収にかかる時間が2秒から1秒に減少
■ディジー(E)
・ディジーの索敵から効果発動までの時間が0.5秒から0.35秒に減少
・弾速が7000から10000に上昇
回収時間の短縮やディジーの効果展開速度の向上など、軒並み強化が入ったかたちだ。回収速度の上昇によりスキルを素早い再利用が見込めるほか、ディジーの調整は効果が敵にヒットする可能性を向上させてくれることだろう。
なおパッチノートには記載されていないものの、パッチ7.12には「パーティーコード」のシステムが実装されているようだ。これまで『VALORANT』においてプレイヤー同士が事前にグループとしてマッチングするには、お互いがフレンド(もしくはフレンドのフレンド)である必要があった。しかし、この変更によりフレンド欄にいないプレイヤーとも事前にマッチングすることが可能となる。パーティーコードを使用することで気軽にほかプレイヤーと組むことができるため、事前にグループを作るためのハードルがグッと下がることだろう。
PBE7.12は日本時間12月5日午前4時にて一旦終了、プレイヤーからのバグ報告などをもとに本実装に向けた修正がおこなわれていく見込みだ。イニシエイターであるふたりのエージェントの調整とパーティーコードによる遊びやすさの向上が今後ゲームにどのような変化をもたらすのか、注目していきたい。