マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』開発元が“200項目以上の改善”などを約束。苦しいローンチを受けて、たゆまぬ努力を誓う

 

デベロッパーのStarbreeze Studiosは現地時間10月2日、協力型強盗FPS『PAYDAY 3』について、今後のアップデート予定を告知した。本作の苦しい滑り出しを受けてか、大量の改善を含むアップデートを約束する内容となっている。


『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。前作『PAYDAY 2』から数年後のニューヨークを舞台とし、前作での基本的なシステムを受け継ぎつつ、新キャラクターやスキルシステムなどが導入。強盗ミッションにおいては、ソロあるいは仲間と共に正面から突入してもよし、ステルスプレイにてこっそり忍び込んでもよし。また、人質を逃がすか利用するかといった選択などもでき、幅広い戦略が可能となる。

本作は9月22日にローンチされた。人気シリーズの続編として高い期待を受ける傍ら、ローンチ直後にはサーバーの不安定さやマッチメイキングにおけるエラーが問題視されることに(現在は対策済み)。また、武器のレベル上げといった進捗システムにも不満の声が寄せられている。Steamでは本稿執筆時点で2万9000件以上のユーザーレビューが投稿され、うち38%が好評とする「やや不評」ステータスとなっている。本作から新たに導入されたマッチの進行システムなどは一定の評価を受けるものの、苦しい滑り出しとなったかたちだ。


そうした状況のなか、アップデート方針について開発元Starbreeze Studiosより本作のアップデート方針などについて新たな告知が実施された。まず同告知では、本作の最大同時接続者数が12万4254人を記録したと発表。9月時点でユニークプレイヤー数は316万人を超えたとした。

そして今後について、200項目を超えるQoL(遊びやすさ)改善アップデートを、全プラットフォーム向けに今年10月中に実施する予定を伝えている。また、10月から11月にかけては、引き続きQoL改善を実施しつつ新コンテンツや新機能を追加。11月にも同様のアップデートを予定しているという。また、今年の冬にはDLC「Syntax Error」をリリース予定だ。そしてサーバー問題についても、9月29日時点でソフトウェア・ハードウェアの両面でアップグレードがなされ、メンテナンスによる改善が実施された旨が改めて伝えられている。

Starbreeze EntertainmentのCEOであるTobias Sjögren氏も、告知のなかでプレイヤーに向けてコメント。まず「プレイヤーたちの忍耐に感謝する」としつつ、ローンチの現状については開発元にとっても「望んだかたちではなかった(this was not the start we wanted)」と伝えた。そして、サービスは継続し本作をより良くしていくとし、プレイヤーに最大限の価値を提供するために、本作をより良く、より大きくするためのたゆまぬ努力を続けるとした。苦しいローンチを受け、改善に乗り出すことを明示したのだろう。

『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。