マルチプレイ対応強盗FPS『PAYDAY 3』では「人質」の活用法いろいろ。警察との交渉、“人間盾”など戦略深まる新要素

 

デベロッパーのStarbreeze Studiosは6月14日、クライムFPS『PAYDAY 3』の開発の裏側に迫る「Dev Diary(開発者日記)」を公開した。本作の魅力や、前作との違いなど、ゲーム内容に開発者が踏み込んでいく内容となっている。本作は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日に発売予定。

『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。トレイラーなどを見るに、本作は前作と同様の要素を継承しつつ、さらに進化したゲームプレイを備えているようだ。

このたび公開された「Dev Diary | Episode 1: Its PAYDAY」は、本作を手がけるStarbreeze Studiosのデベロッパーが、ゲームの内容について踏み込んでいく内容となる。Episode 1ではリードプロデューサーであるAndreas Häll-Penninger氏、グローバルブランドディレクターであるAlmir Listo氏、そしてコミュニティマネージャーであるElisabeth Elvestad氏が登場。前作『PAYDAY 2』から進化した要素や、『PAYDAY 3』の物語がどのように歩んでいくのかについて説明している。



前作『PAYDAY 2』ではステルス(隠密)とラウド(戦闘)というプレイが可能であったが、Andreas氏によると、このスタイルは“非常に二元的”であるという。『PAYDAY 3』においては、この二元的な要素にさらなる状態「捜索」が新要素として追加されるそうだ。捜索状態は、警備員が疑いを抱きプレイヤーを探している状態にあたる。敵の挙動が変化することによるプレイの深みが生まれそうだ。

さらに『PAYDAY 3』では人質も重要な要素として機能するという。プレイヤーが人質を交渉に使い警察の突入を遅らせたり、人質と引き換えに警察に物資を要請したりと、人質を取ることによる利点が存在するようだ。また、プレイヤーが人質を“盾”とすることで、警察にプレイヤーへの発砲を躊躇わせるといった用途もあるという。


またAndreas氏は、本作の舞台についてもコメント。リリース時点では舞台は“資本主義の中心”と言われるニューヨークであるが、ゲームの発展やスケールの広がりとともにギャングたちが遠方へと足を運ぶことも視野に入れているようだ。

『PAYDAY 3』はリリース時点ではダラス、チェインズ、ホクストン、そしてウルフという主要4人のメンバーで構成される。Almir氏によると、リリース時点での『PAYDAY 3』は、主要メンバーである4人に焦点をあてた物語を展開していく予定とのこと。前作から数年後ということもあり、年を重ねたキャラクターたちが物語のなかで、どのような変化をしていくのかに注目してほしいという。またリリース後は、さらに2人の強盗がチームに加わる予定があるという。

Andreas氏は今後『PAYDAY 3』がほか作品とのコラボレーションをしていく可能性についても言及している。同氏によると、コラボレーションする作品を選択する場合は“ゲームの世界観にマッチするか”が重要だという。前作『PAYDAY 2』では、映画「ジョン・ウィック」や「スカーフェイス」などともコラボレーションがあったことから、今作でも同様の展開を期待したい。


『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Games ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月21日に発売予定。各ストアではすでに予約受付が開始されている。「Dev Diary」は今後も更新されるので、さらなる追加情報に期待しておこう。