国内ゲーム開発会社5社が業務提携し“1つの会社のように動く”グループ「白群」を結成。5社分のスタッフと技術向上力を備えるアライアンスに

 

国内ゲーム開発会社の株式会社マトリックス、株式会社スタジオアートディンク、株式会社プロファイア、株式会社メテオライズ、株式会社アルファ・システムの5社は8月29日、戦略的業務提携グループ「白群(びゃくぐん)」を結成したと共同で発表した。


株式会社マトリックスは1994年に設立され、家庭用ゲームやスマートフォンアプリの受託開発を通じて、これまでに150タイトル以上に携わってきた企業だ。近作としては『ブリガンダイン ルーナジア戦記』や『オメガラビリンス ライフ/ラビリンス ライフ』などが挙げられる。同社は、100人近い開発ライン規模をもち厚みのある体制を強みとしているとのこと。

株式会社スタジオアートディンクは2001年創業で、コンソールからアーケード製品まであらゆる分野に対して、オールラウンドな企画力・提案力を生かした製品の制作実績がある。『A列車で行こう』シリーズや『ネオアトラス』シリーズなどを手がけていることでも知られる。

株式会社プロファイアは1996年設立。ゲームの企画・デザイン・開発から、ハードウェア設計やサーバソフトウェア開発まで幅広い実績をもち、MMORPGやオンラインゲームを支えるバックエンドや決済システムなどのサーバー技術に強みをもつという。この上記3社はかねてより業務提携しており、今回さらに以下の2社が加わって白群が結成されたかたちとなる。

株式会社メテオライズは2010年に設立され、コンシューマーゲームのほか、アプリゲームの開発や運営に力を入れてきた企業。最近では『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』や『Fit Boxing 北斗の拳』などの開発に携わったほか、イベント「グラブルフェス」のVFXの一部作成・管理をおこなっている。

株式会社アルファ・システムは1988年創業で、大手ゲーム会社からの受託開発を手がけているほか、『式神の城』や『シスターズロワイヤル』といった自社IPも展開。なお2021年にメテオライズと資本提携し、同社の完全子会社となっている。


白群では今後、5社それぞれの長所を使い、コンテンツごとに最適なチーム組成。きめ細やかでクオリティの高い、クライアントにもユーザーにも満足してもらえる開発をおこなっていくとのこと。またスタッフの共有や勉強会などもおこない、5社分のスタッフと技術向上力を備え、さながら1つの会社のような動きをしていくとし、現在すでに複数の案件を手がけているそうだ。

ちなみに国内ゲーム開発会社による業務提携というと、株式会社ヘキサドライブ、株式会社ランド・ホー、株式会社アールフォース・エンターテインメントの3社によるアライアンス結成が今年4月に発表されている(関連記事)。こちらも開発体制の拡充や3社間での人員調整、技術交流などが目的とされ、今回の白群結成とあわせ、国内ゲーム業界内で体制を強化する動きが続くかたちとなった。




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