『スプラトゥーン3』アップデートで、トリプルトルネードが大変貌。イカでカニもタコも一撃に

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任天堂は1月18日、『スプラトゥーン3』の更新データVer. 2.1.0を配信した。今回の更新データでは、おもにメインウェポンやスペシャルウェポンの調整がおこなわれている。その中の一項目となる「トリプルトルネード」が大きく強化されていると注目を集めている。

トリプルトルネードは、『スプラトゥーン3』に登場するスペシャルウェポンのひとつだ。発動すると最大3つのボール状のガイド装置を投げることができ、その場所へ砲撃が落下。着弾地点にインクの竜巻が発生して、範囲内にいた敵にダメージを与える。ガイド装置の投擲から竜巻の発生まで1秒程度の時間がかかる。対応ブキとしては、ラピッドブラスター、バケットスロッシャー、パラシェルター、さらに2022冬 Chill Seasonに追加された新ブキであるスプラシューターコラボに搭載されている。

そんなトリプルトルネードは、 スペシャルウェポンの中でも“弱い”とされていた。大きな理由はダメージの低さだ。スペシャルウェポンにもかかわらず、敵に当たっても倒しきれない、というケースがしばしば発生する。さらに竜巻が発生するまでに時間がかかるため、回避するのも容易。極めつけに、発動すると3つのボムを投げ切るか、効果時間が終わるまでは、イカ状態になったりメイン・サブウェポンを使ったりすることができない。3つのガイド装置を投げ終わるまで、トリプルトルネードを使用したプレイヤーは無防備というわけだ。使いどころによっては、効果時間中に相手に倒されてしまう危険性も秘めている。一方、使われた相手としては、鬱陶しいけどそれほど脅威ではない、といった程度の強さのスペシャルウェポンに留まっていた。

そんなトリプルトルネードにおこなわれたのは以下の調整だ:

トリプルトルネード
ダメージを与える範囲の半径を約10%大きくしました。
与えるダメージを約50%増加しました。


大きな目玉となったのは、やはりダメージ量の増加だろう。50%のダメージ増加という大盤振る舞いの調整を受けたことで、敵の脅威になりうるスペシャルウェポンに変貌した。これによって、味方の戦線を押し上げる働きがしやすくなったことだろう。筆者がロビーで確認した限りでは、範囲内の外周付近のオブジェクトに対しても100以上のダメージが出ることもあった。トリプルトルネードを使われた側は、これまでよりもしっかりと避ける必要があるだろう。


さらに今回の調整により、特定のスペシャルウェポン対策として機能しやすくなっている。たとえばナイスダマは、今回の調整によって、直撃すればトリプルトルネード1発でアーマーを破壊して相手を倒すことが可能に。さらに、防御状態のカニタンクも竜巻の中央で直撃すればトリプルトルネード1発で撃破可能。いずれも“強い”とされているスペシャルウェポンであり、調整前はトリプルトルネード1発では倒すことができなかったものである。ちなみにカニタンクであれば、トリプルトルネードの発動を見てから球体モードで竜巻の中心から離れれば、カニタンクは破壊されるものの生存は可能。しかしながら、両スペシャルウェポンの発動に少なからずリスクを負わせられるようになっている。


ただし、これらの有効に使えそうな可能性が生きるのは、いずれも適切に使用できた場合だ。トリプルトルネードは先述したとおり発動すると行動が制限されるため、使用時に危険性があることは変わりない。相手のスペシャルウェポン使用時を狙うにも、狙った位置にスピーディにガイド装置を投げる技術も必要。新たな可能性を生かすための研究がしばらくは必要になるだろう。そうした部分を踏まえつつも、立ち回りを考えるのも楽しそうだ。

『スプラトゥーン3』は、Nintendo Switch向けに発売中だ。



※ The English version of this article is available here

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