人気美少女ゲームリメイク『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』2023年5月26日発売へ。『プリコネ』なかよし部ライター出世作

 

国内の美少女ゲームブランドNavelは12月30日、『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』を2023年5月26日に発売すると発表した。2023年1月27日より予約開始予定。新たなショートムービーが公開されている。

『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、王雀孫氏がシナリオ脚本を手がける、『それは舞い散る桜のように』のリメイク作品だ。ベースとなる『それは舞い散る桜のように』は、国内の美少女ゲームブランドBasiLより2002年に発売された、18禁の恋愛アドベンチャーゲームである。本作の主人公・桜井舞人は、私立桜坂学園へ通う高校2年生の少年だ。彼は中学時代まで北海道に住んでいたが、高校進学にあたって幼少期を過ごした桜坂市へと戻り、私立桜坂学園へ1年間通ってきた。

本作では、そんな桜井舞人が春休み最後の1日を友人と過ごすシーンから物語がスタートする。桜坂学園で人気があるという星崎希望や、幼なじみの雪村小町など数名がヒロインとして登場し、彼女たちとの恋愛や日常を通して高校生活が展開。高校2年生として過ごす1年間で、何かを失い、何かを見つける物語がノベルゲーム形式で描かれていく。

オジリナルの『それは舞い散る桜のように』は、発売後プレイヤーから内容を高く評価されていた。具体例としては「ErogameScape –エロゲー批評空間-」(主に美少女ゲームやADVを対象に、プレイヤーの感想・批評が集まるサイト)で中央値で82点、平均値で81点を獲得している。笑える日常シーンやキャラクターの魅力などが、プレイヤーから支持されていたようだ。しかし同作には、作中で明かされていない大きな謎が残されており、プレイヤーからは完全版や続編が待ち望まれてきた。なおBasiLからは、2009年に『それは舞い散る桜のように 完全版』リリースされているものの、同作の追加要素は一部シナリオの加筆やヒロインの追加などに留まっており、シナリオの謎は明かされていないままだった。


Navelは、当時BasiLに所属していたスタッフたちにより、2003年に設立された国内の美少女ゲームブランドであるという。『けれど輝く夜空のような』制作プロジェクトのクラウドファンティングページによると、当時BasiL内では『それは舞い散る桜のように』の2部として『けれど輝く夜空のような』が制作予定であった。しかし、内部分裂などにより続編の企画が頓挫。その後、『それは舞い散る桜のように』の版権をNavelが手にし、同作のリメイク版として『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』が制作されることとなったようだ。

Navelの20周年作品である『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、シナリオ・脚本を王雀孫氏、キャラクターデザイン・原画を西又葵氏が務めている。王雀孫氏は、『それは舞い散る桜のように』でメインライターを務め、その後『俺たちに翼はない』のメインライターや『プリンセスコネクト Re:Dive』聖テレサ女学院(なかよし部)の設定/ストーリーなどに携わってきたクリエイター。西又葵氏は、オリジナルの『それは舞い散る桜のよう』や『SHUFFLE!』などでキャラクターデザインや原画を手がけてきた、イラストレーターである。『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、当時のスタッフたちが携わるリメイクとなるわけだ。

それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、2023年5月26日に発売予定。2023年1月27日より、予約開始予定となっている。また続編『けれど輝く夜空のような』は、クラウドファンティングの成功により、2024年初夏リリース予定だ。