デッキ構築ホラー『Inscryption』PS4/PS5版が8月31日リリースへ。複数のジャンルを織り交ぜた高評価“カードゲーム”

 

Devolver Digitalは7月19日、『Inscryption』PlayStation 4/PlayStation 5版を8月31日にリリースすると発表した。PlayStation StoreではPS5版のプレオーダーが受付中で、価格は税込2310円となっている。


『Inscryption』は、デッキ構築型のローグライクや脱出ゲーム、サイコロジカルホラーなどの要素をミックスした、複数のジャンルのエッセンスをあわせもったカードゲームだ。本作ではプレイヤーがゲームを開始すると、謎めいた暗い小屋にたたずんでいる。闇の中には、レシーという名の老人と、テーブル上に広げられたボードゲームが存在。ゲーム序盤において、プレイヤーはレシーとボードゲームで対決することになる。


レシーとの血塗られたゲームは、ジャンルとしてはデッキ構築型のローグライクとなっている。先に待ち受けるイベントを考慮して進行ルートを決定し、イベントでデッキを強化する。数種類のカードからデッキに追加するカードを1枚選んだり、デッキ内のカード同士を合成したり、カードの種族を対象とした強化アイテムを手に入れたりなど、多数の選択によって強力なデッキを構築していく。

また戦闘が発生した際には、カードバトルによって勝敗を決定する。盤上に設置したクリーチャーの攻撃によってダメージを与え、HP代わりの天秤を相手側に傾けられれば勝利。クリーチャーには複数の能力が用意されているほか、設置にあたって骨または生贄の血が必要なカードも存在している。カードバトルとデッキの強化を繰り返し、ゲームクリアを目指すことになる。

ただし、PlayStation Storeのストアページにも記載されているように、本作には秘密が隠されている。ボードゲームに興じる傍ら、謎のシーンが挿入されたり、謎解きや脱出ゲーム的な要素が登場したりなど、さまざまな展開によって徐々に本作の輪郭が明らかになっていく。異様な雰囲気の中で繰り広げる老人とのゲームの先には、何かが待ち受けているのだ。


本作を開発したDaniel Mullins Gamesは、Daniel Mullins氏によるインディーゲームデベロッパーだ。過去作としては、共にメタ要素のある『Pony Island』および『The Hex』をリリースしている。本作『Inscryption』は、2021年10月にPC版が配信開始された。Steamでは、記事執筆時点で6万8000件以上のユーザーレビューの内97%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。2022年3月に開催されたGDC AwardsではGame of the Yearを受賞している。プレイヤーだけでなく、ゲーム業界関係者からも高い評価を受けているわけだ。

また本作のPlayStation 5版では、新要素としてDualSenseの機能に対応するという。ゲーム内の雰囲気にあわせて、コントローラの光が変化。暗い部屋でプレイしていると、レシーの小屋にいるかのような気分をを味わえるとのこと。また、コントローラーを通して一部カードの声が聞こえてくるほか、ハプティックフィードバックによる振動で、あらゆる残酷なアクションの表現力が向上しているそうだ。


『Inscryption』PlayStation 4/PlayStation 5版は、8月31日に発売予定。PS5版については、PlayStation Storeでプレオーダーが受付中となっている。