国内向けeスポーツカレンダーサイト「TAIYORO」公開。RTAから人気タイトルまで、ひと目でゲームと日程がわかる

 

プレイブレーンは12月27日、eスポーツカレンダーサイト「TAIYORO」を一般公開した。また、同サイトが過去1年間にわたって蓄積した、国内向けeスポーツ大会の配信情報についても公開されている。


「TAIYORO」は、eスポーツ観戦の楽しみの提供を目標とするプラットフォーム。同サイトでは、開催前のeスポーツ大会の配信予定情報が公開されるほか、過去の配信のアーカイブ録画公開も予定している。同サイトでは、大規模なプロリーグの競技大会から、コミュニティレベルの大会および新規大会なども網羅。イベント主催者やメディアおよびコミュニティとも連携を進め、eスポーツファン拡大と発展を目的に更新していくとのこと。

実際に同サイトを確認してみると、幅広いタイトルの大会が紹介されている。年末に開催が迫った『ストリートファイターV チャンピオンエディション』の大会「獣道4」や、『Shadowverse』『ポケモンユナイト』『PUBG MOBILE』『Apex Legends』などの大会がイベント一覧に顔を並べている。また、現在開催中の国内スピードランイベント「RTA in Japan」も紹介されている。あらゆる手段を使い、クリアタイムの短縮を競うRTAは、たしかにeスポーツ個人競技と捉えることも可能だろう。同サイトではかなりバラエティ豊かな大会が紹介されていくようだ。


「TAIYORO」ではユーザーへのおすすめイベントのサジェストや、大会名やゲームタイトルでの検索機能などを提供する。「後で見る」ブックマーク機能での視聴予定管理なども可能とのこと。イベント一覧ページでは、開催予定のタイトルと日程がひと目で確認できるようになっている。情報がひとまとめになっており、知っているタイトルや興味あるタイトルをすぐ確認できる点は便利だ。

同サイトの調べによれば、2021年の国内向けeスポーツ大会配信数は1500件以上を数えたとのこと。述べ視聴時間は35億分で、すなわち約5833時間にのぼるそうだ。また、同年の配信に出演したeスポーツ実況・解説者は150名以上とのことで、需要の広がりを感じさせるデータとなっている。「TAIYORO」は、こうした国内eスポーツ需要にまつわるデータベースとしての機能も果たす予定のようだ。国内向け大会を中心として網羅的に配信情報を集積するサイトはやや珍しい。eスポーツ観戦者を増やす新たなチャネルとなるかもしれない。

本サービス運営元のプレイブレーンは、日本を拠点とする企業。国内eスポーツ大会の運営や、マーケティングキャンペーンなどに多数携わっているようだ。「TAIYORO」が今後、国内eスポーツファンや潜在的ファンたちにどのように浸透していくか、楽しみにしたい。




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貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。