『FIFA 21』のルートボックス要素に、購入前に内容物を確認できる「プレビューパック」が導入。進行中のイベント終了までの期間限定

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Electronic Artsは6月19日、サッカーゲーム『FIFA 21』にて現在開催中のFIFA Ultimate Team(FUT)のイベント「FUTballフェスティバル」に関して、6月19日1時から残りの期間中(7月11日まで)は、従来のFUTパックを「プレビューパック」に置き換えると発表した。


FUTは、世界中の実在プロ選手をカードとして集めて、チームを編成しプレイする、『FIFA』シリーズではおなじみの人気ゲームモードだ。トレーディングカードゲームの要素があり、選手カードは、ゲームプレイを通じてや少額課金にて購入できるFUTパックなどから入手可能。このFUTパックは、購入して開封するまでは何を入手できるのかは分からない、いわゆるルートボックスである。

そして、FUTballフェスティバルの残りの期間中は、このFUTパックをプレビューパックに置き換えるとのこと。プレビューパックは、購入前にどのようなアイテムが封入されているのかを確認できることが特徴だ。なお、報酬として入手できるものなど、FUTストア上で入手できないパックについては従来のままとなる。


イベント期間中にFUTストアにてパックを閲覧した際には、プレビュー操作が可能となっている。プレビューを選択するとパック開封アニメーションが流れ、封入されているアイテムがすべて表示される仕組みだ。もちろん、この時点では購入はおこなわれていない。アイテム表示後に任意で購入操作をおこなうことで、FUTコインもしくはFIFAポイントを消費して購入できる。

封入アイテムを確認したうえで購入しなかった場合は、そのパックは一定時間ストア上に残る。リフレッシュタイマーが表示され、時間が過ぎると新たなパックに置き換えられるかたちだ。なお、プレビューパックには期間限定のものと数量限定のものが存在する。残りの有効期限は「パックの入手期限」にて、そして残りの限定数量は「残りのパック」の表示にて確認可能である。


このように、新たに導入されたプレビューパックでは、何を入手できるのかを購入前に確認することができる。封入内容はランダムであるため、希望するカードを入手できるかどうかは運次第だが、少なくとも不要なパックに課金することはなくなるだろう。

ルートボックス要素をめぐっては、2017年発売のEAの『Star Wars バトルフロント II』での同システムへの批判をきっかけに、世界各国の政府機関がギャンブル性とのかかわりについて調査に乗り出し、一部の国では違法と認定。その後、多くのタイトルはルートボックスの代わりにゲーム内コンテンツの直販売へと舵を切り、ルートボックスを維持するタイトルにおいても、事前に内容を確認できる仕様の導入が広まっている。

そうしたなかにおいて、従来のルートボックスの仕様を維持してきたのが『FIFA』シリーズだ。FUTからの収益はEAの大きな収入源のひとつとなっている。ただ、上述の違法認定をおこなった国のひとつであるベルギー国内においては、『FIFA』シリーズからルートボックス要素が削除されており、依然風当たりは強い。

今回EAは、プレビューパックを導入した理由については明らかにしていない。ただ上述した状況下にあることから、現在実施中のイベント期間を利用して、新たなビジネスモデルをテストする意図があるとも受け取れる。FUTballフェスティバル終了後の7月12日からは、ふたたび従来のパックがFUTストアに戻ってくるとのことだが、いずれプレビューパックの仕様に本格移行する可能性も考えられるだろう。今後のEAの動向には注目が集まりそうだ。

『FIFA 21』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに発売中。

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