EA Games、EA EntertainmentとEA Sportsに分裂。大規模組織再編に

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Electronic Arts(以下、EA)は6月21日、ゲーム事業である「EA Games」を2つの大きな部門に分割することを発表した。今後スポーツゲームを手がける事業は「EA Sports」部門として独立。そのほかのジャンルのゲーム事業はEA Gamesから名を改めた「EA Entertainment」部門が担当するという。


EAはアメリカに本社を置く大手パブリッシャーだ。傘下には社内スタジオのほか、『バトルフィールド』シリーズの開発元として知られるDICEや、『Apex Legends』開発元Respawn Entertainmentなど多数のスタジオを擁している。サッカーゲーム『FIFA』シリーズをはじめスポーツゲームも多数手がけており、EA Sportsレーベルとして展開されてきた。

今回、EAのゲーム事業である「EA Games」は2つの大きな部門として分割されることが発表された。今後、スポーツゲーム事業は「EA Sports」と銘打たれた部門が担当。そのほかのゲーム事業はEA Games改め「EA Entertainment」部門が担当することになる。EA Sports部門を率いるのは、これまでEA Sportsレーベルを総括してきたCam Weber氏。またEA Entertainment部門については、EAの前COO(Chief Operating Officer)・Laura Miele氏が代表(President)を務めるそうだ。

今回の再編に際して、EAのCEO・Andrew Wilson氏は社内向けに声明を発表している。同氏は声明にて、EA EntertainmentおよびEA Sportsの部門分割により、各スタジオの代表者たちの創造的な主体性と経営責任の比重が高まると説明。開発や市場戦略に関してより迅速で洞察に満ちた決断を下せるようになるとしている。そうした結果により、今回の再編は従業員やユーザー、コミュニティに長期的な利益がもたらすだろうとの見解が述べられている。

『FIFA 23』


EA Sportsレーベルには『FIFA』シリーズのほか、アメフトゲーム『Madden NFL』シリーズや、今月新作『F1 23』が発売されたばかりのレースゲーム『F1』シリーズなど、さまざまなIPが展開されている。またEAの2023会計年度第4四半期決算説明会においては、『EA SPORTS FIFA 23』がシリーズでもっとも好調な売れ行きを示したことを明かされていた(関連記事)。多数のIPを抱えるEAのスポーツゲーム事業は大きな業績をあげていると見られ、このたびほかのゲーム事業とは別の部門として“独立”に至ったかたちとなる。

なお『FIFA』シリーズは国際サッカー連盟FIFAとのライセンス契約のもとでリリースされてきた。一方でEAはFIFAとの契約を更新しないことが発表されており、『FIFA 23』はシリーズ最後の作品となる(関連記事)。今年は新ブランド『EA SPORTS FC』として、新たなサッカーゲームが発売予定だ。EAのサッカーゲームにとって節目であることも、このタイミングで今回の再編がおこなわれた一因かもしれない。

いずれにせよ、ゲーム事業とは別の一部門なった「EA Sports」がこれから見せる動きは注目されるところだろう。今年7月には『EA SPORTS FC』の新情報がお披露目される予定だ。

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