砂漠オープンワールド『Sable』では“あえて”フレームレートを制限、24fpsで動作するオプションも。13分の新映像で見せたこだわり

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インディースタジオShedworksは6月8日、『Sable』のゲームプレイ映像を公開した。映像はIGNのYouTubeチャンネルにて公開されており、長さとしては13分ほど。アルファ版のゲームプレイの一端が確認できる。昨年の延期発表以降、大きな動きがなかった同作であるが、順調に開発が進んでいることがわかる内容となっている。


『Sable』は「砂漠」を舞台としたオープンワールドアドベンチャーゲームだ。対応プラットフォームは、PC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S。プレイヤーは少女Sableとなり、砂に覆われた未知の惑星を探索する。滅んだ遺跡や古代のモニュメント、墜落した宇宙船を調べることで、惑星や住民たちの過去を知り、また彼女自身も自分の居場所を見つけていく。メビウス作品を彷彿とさせる美しいアートワークや、Japanese BreakfastことMichelle Zauner氏が奏でる美しい音楽など、タイトル発表時は独特な世界観が注目を集めた。

今回映像にて公開されているのは、おそらく序盤だと思われるゲームプレイシーン。カットシーンのほか、チュートリアルをこなし基本操作を学びつつ、Sableが広大な世界に飛び込んでいく過程が描かれている。キャンプに入り住人たちと交流するシーンが映されているほか、会話シーンでは返事を選ぶ場面もあり、テキスト量もそれなりにありそうだ。バイクのような乗り物にまたがり、砂漠を疾走するシーンも。Sableが遺跡に入り特別な力を得るなど、探索も楽しめそうである。


ゲームプレイ映像公開に際して、本作のクリエイティブディレクターであるGregorios Kythreotis氏が、ゲームの情報を補足している。『Sable』は、さまざまな理由にて30fpsで動作するという。さらに、あえて24fpsで動作させるオプションを用意することも探っているそうだ。また映像内でキャラのアニメーションがややカクついている理由についても答えている。Sableを中心にキャラのモーションにはややクセがある。これは2Dっぽく見せるために、意図的に動きに制限をかけているそうだ。たとえゲーム自体が120fpsで動いたとしても、このアニメーションの制限は変わらないとのこと。


総じてアニメ的な表現を実現するために、ゲーム全体のフレームレートが抑えられているわけだ。 一般的にアニメは24fpsで製作されることが多いと言われており、24fps制限オプションについてもアニメ表現に寄せる意図があるのかもしれない。繊細な線によるビジュアルが特徴的な本作であるが、アニメーションにもこだわられているようだ。


『Sable』はPC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売予定。日本語字幕/UIにも対応する。発売時期については公言されていないが、Steamストアページには2021年発売予定と記載されている。

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