Nintendo Switch向けADV『リーガルダンジョン』あまりに硬派すぎて難易度緩和。“色”がつき新たな結末が見つけやすく

 

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは3月17日、Nintendo Switch版『Legal Dungeon(リーガルダンジョン)』向けに新たなアップデートを配信。難易度調整を実施したと発表した。


『リーガルダンジョン』は、警察官として捜査書類を作成するアドベンチャーゲームだ。本作では、事件が発生すると警察は一次捜査の終了後に検察庁へと捜査書類を送付し、その際には警察としての意見を記載した意見書を添付する。プレイヤーは、この「意見書」を作成する役目を担うという、変わった作品だ。主人公である刑事課長の清崎蒼警部補となり、事件と関係のある捜査書類を読み、関連法令と判例に従い最終的な捜査意見を作成するわけだ。

本作はシナリオ・システムともに硬派。ゲーム内の事件も、自殺幇助や死体遺棄、家庭内暴力など扱いが難しいものばかり。どのように意見書を作成するかに悩み、葛藤することになるだろう。さらに、本作では捜査書類からキーワードを見つけることで、意見書を作成する。基本的にはキーワードには色がついているのだが、実は色のない隠しキーワードも存在している。そうしたキーワードが、事件の分岐の鍵を握っているケースが多い。つまり、分岐においては“色なしキーワードを見つける作業”が重要だったわけだ。その影響で、もともと高めなゲーム難易度をさらに押し上げていた側面がある。


開発者のSOMI氏によると、本作ではプレイヤーは被疑者に対し追いつめることも慈悲を与えることもできるが、一周目においてはまず慈悲を与える選択肢を選んでほしいなど、プレイヤーの行動を誘導するための仕組みであったという。その影響で、特定条件下では隠しキーワードは色付きになる仕組みが採用されていた。

PLAYISM側は開発者の意思を尊重してこの仕組みを残したが、隠しキーワードの出現条件を把握していないユーザーが、膨大な捜査資料をひたすらくまなく探し続ける状態となってしまっていたとのこと。本作は、捜査書類を読み解くことをベースにした純粋な推理体験だけでなく、結末を見ることにもメッセージ性がある。結末までの道のりの中で単なるキーワード探しに疲れてしまうのは余りにもったいないと、Somi氏とPLAYISMとの間で話し合った結果、今回のアップデートに至ったそうだ。


もともとは、一定条件下で色がつくようになっていたが、色がついたことをゲーム内で知らせる演出もなかった。結果として、硬派なゲームがさらに硬派になっていた。今回のアップデートによって、初見でもそれぞれの事件でさまざまな結末を見られるようになった。それなりに遊びやすくなったと言えそうだ。

『リーガルダンジョン』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに配信中。Steam版にて今回のアップデートが実施されるかどうかは、SOMI氏次第である。なおNintendo Switch版の売上について担当者に訊いたところ、ニンテンドーeショップのダウンロードランキングの上位に入るなど、“かなり好調”とのことだ。