オープンワールドサバイバル『Valheim』売上200万本突破。ゲーム評価も極めて高く、2021年初頭の特大ヒット作品に

 

Iron Gate Studioは2月15日、『Valheim』の売上が200万本を突破したと発表した。早期アクセス配信開始からわずか13日での達成である。2月10日には100万本突破が報じられたばかり。週末に人気がさらに爆発したこともあり、5日でさらに100万本を積み上げたことになる。なお先日には同時接続プレイヤー数が36万7443人に達したことも報じられていた。

『Valheim』は、オープンワールドサバイバルゲームだ。パブリッシャーとしては、内部スタジオにて『Satisfactory』を手がけるほか、『Deep Rock Galactic』などをプロデュースするCoffee Stain Publishingが名を連ねている。舞台となるのは北欧神話の世界。戦争で命を落とした主人公は、北欧神話第10世界Valheimへと召喚される。主神オーディンのために敵を倒しながら、Valheimの世界に秩序をもたらすことを目指す。


ゲームシステムとしては、サバイバルサンドボックス色が強くなっており、フィールドにある植物や自然物を採取したり伐採したり採掘しながら素材を獲得。素材をもとにしクラフトにてアイテムを作成していく。しかし悠長にはしていられない。活動していればどんどんお腹が減るし、夜は世界が真っ暗な闇に染まる。動物やモンスターもうろついており、彼らから身を守る必要もある。建築機能によって拠点を構えて基盤を整えつつ、活動範囲を広げていくのだ。

『Valheim』が人気を博している理由のひとつに、遊びやすさがあげられるだろう。本作はチュートリアルが非常に丁寧。ワタリガラス のNPCのHuginが、ゲームの基礎を手取り足取り教えてくれる。ぎこちないながらも、テキストは日本語に対応しているので日本人も進めやすい。サバイバルゲームといえば難易度が高く、死んで覚えさせる“突き放し”型になっている作品も少なくないが、本作はゲームの流れをHuginが丁寧に教えてくれるというわけだ。


そのほか、さまざまな行動にスキルレベルが設定されており戦闘以外でも成長していると感じやすかったり、建物の中に煙が充満すると死ぬなどほどよくリアリティが込められていたり、建築の自由度が高かったり、早期アクセスタイトルにしては不具合が少なかったり、最大10人までの協力プレイに対応していたり、価格が2000円とお手頃だったりと、高評価の理由は多岐にわたる。

Steamユーザーレビューは4万件以上集まり「圧倒的に好評」。ヒットしているだけでなく、ユーザーの評価が極めて高いのも本作の特徴だ。Coffee Stain Publishingというブランドネームはあれど、もともとはそれほど期待されていた作品ではなかっただけに、ヒットした裏にはゲームの完成度の高さが存在することは間違いない。現在Steamトップページには『Valheim』のバナーが掲示されており、Valveとしてもイチオシのタイトルになっているようだ。まだまだ売上は伸びることだろう。


『Valheim』は、PC(Steam)向けに2050円にて早期アクセス配信中。すでに2021年のロードマップも開示されており、次なる追加コンテンツは「炉床と家」。建築などを拡張するアップデートになりそうだ。