ニンテンドー・オブ・アメリカは、特定のメディアやインフルエンサーにむけて『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション(以下、ゼノブレイドDE)』のROMを先行して提供し始めたようだ。あわせて、一部メディアは同作のパフォーマンスについて検証し始めている。『ゼノブレイド』といえば、広大なフィールドでの冒険が持ち味の作品。TVモード(ドック時)はもちろんのこと、携帯モード(非ドック時)でどれほど動くか気になる人も多いだろう。そうしたユーザー向けに、前述したメディアたちはパフォーマンスについて調査をしているわけだ。
任天堂系の海外動画メディアGameXplainは同作の解像度について、動画を用いて考察している。結論からいえば、『ゼノブレイドDE』ではTVモードと携帯モードで出力解像度に差があるようだ。GameXplain によると、TVモードでは最大720pで動作し、もっとも低い時は540p。一方で携帯モードでは540pが最大で、最低で378p。可変解像度で動作するようだ。携帯モードではややザラつきが生まれ、TVモードの画像と比べれば全体的に粗さが出るようだ。映像をシャープにするフィルターがかかっているとも。『ゼノブレイド DE』は、テクスチャやモデリングにも手が入れられているが、携帯モードでは最大480p出力可能であったWii向けの原作よりも解像度は落ちることがあるとも言及されている。またフレームレートについては、かなり安定しており、めったに落ちることはないと報告。
フレームレートについては、別メディアのJansn Benchmarksが、実際に計測した上でのfpsを報告している。ダンバンが戦う冒頭シーンにてフレームレートを計測。2分ほどの戦闘の結果、TVモード/携帯モード両方において30fps固定。フレームレートの低下は確認されなかった。冒頭シーンは、味方がいることに加えて表示する敵数も多い。このシーンでフレームレートが落ちないならば、基本的には安定したフレームレートでゲームが進行すると考えてよさそうだ。Jansn Benchmarksもまた解像度は、TVモード時は540p-720pの可変で、携帯モード時は378-540pの可変であると報告している。
実はこれらのパフォーマンスは、本作の続編にして前作となる『ゼノブレイド2』とほぼ同じ。以前発売に際してテックメディアのDigitalFoundryが、『ゼノブレイド2』の解像度とフレームレートのパフォーマンスを調査。「TVモードでは720p30fpsを基本に動きながら、状況によっては20fps程度まで落ちる」「携帯モードの解像度は、552p〜432pでの間で動作し、一部状況では368pまで落ち込むこともある」と語っていた(関連記事)。前述した2メディアの報告にかなり近い数字である。
『ゼノブレイド2』の携帯モードは、それなりに粗いビジュアルとなっていた。一方で、広大なオープンフィールドのRPGがどこでもプレイできるという利点を考えれば、そのパフォーマンスも致し方なしといったところだろう。ともかくハードウェア上での解像度・フレームレートに限定したパフォーマンスについては、『ゼノブレイド DE』と『ゼノブレイド2』はかなり似ているようだ。『ゼノブレイド DE』購入予定で、携帯モードにてプレイしたい方は『ゼノブレイド2』のパフォーマンスを目安に考えれば、期待はずれにはならないかもしれない。
『ゼノブレイド DE』は、Nintendo Switch向けに5月29日に発売予定だ。