『スマブラSP』一部海外ユーザーは、“桜井氏に似たアイコン”ユーザーの投稿がやたらと気になる

 

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの生みの親であり、今もなお同シリーズを現場で支え続ける桜井政博氏。絶対的なキャリアに、あどけなさも残る甘いマスク。圧倒的なゲーム知識、言語化に長けた思考力および発信力、そしてゲーマーの心を巧みにくすぐるトーク力。その人気は日本に留まるものではなく、海外ユーザーをも魅了する。桜井氏の発信した言葉はすぐに日本語から英語に訳される。先日氏がTwitterに投稿した「2019年にPSのゲームを242本遊んだ」という報告投稿についても有数の海外メディアが取り上げ、“いかにゲーマーであるか”と報じていた。

もともとアイドル的存在だった桜井氏であるが、ゲームのマーケットがグローバルになるにつれて、アイドル化もグローバルになっている。そんな中、桜井氏に似たアイコンのユーザーが発見され、一部コミュニティにて話題を呼んでいる。発端となったのはTwitterユーザーharry ciphers氏による投稿。「桜井が『マインクラフト』をプレイしている、これが意味するものとは?」とつぶやき。1500件以上のRTを獲得し、注目を集めた。

投稿画像に映しだされているのは、桜井氏そっくりのMiiに、「sakuraixx(xxの部分は伏せ字)」という「sakurai」を含んだユーザー名。『スマブラSP』を2600時間以上、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を740時間以上、『ポケットモンスター ソード・シールド』を両作あわせて220時間以上遊んでいるというプレイ記録。名前やアイコン、そしてこのゲーマーっぷりはまさしく桜井政博氏ではないか。そんな桜井政博氏が今『マインクラフト』を遊んでいるということは……そういうことではないか。そんな推測が出回ったのである。

なおharry ciphers氏はその後「『マインクラフト』を遊ぶ=参戦ではないよ」と補足している。

実はこのユーザー、『マインクラフト』以外のアクティビティでも注目を集めている。具体的には、『スマブラSP』のコンテンツ投稿だ。ユーザーは創作意欲も高いようで、キャラクターを模した数々のステージなどをオンラインに投稿している。その中にはちょっとセクシーなものも。イラストセンスや情熱を感じさせるが、一方でパロディやセクシーイラストを描くなど、ゴリゴリに創作意欲を爆発させているユーザーが、もし桜井氏だとすれば奇妙な状況であるとして面白がられているわけだ。その日以降、このユーザーに関する投稿がTwitterにて激増。彼が本当に桜井氏なのか、議論がかわされていた。

普通に考えれば、桜井氏がそんな名前でユーザーとして活動しているはずがないのだが、それでも人々の桜井氏への関心は抑えられないようで、なんとかこのユーザーと氏を紐付けるヒントが探られている。一方で、一部ユーザーが過去の桜井氏の言動と照らし合わせ、このユーザーが氏ではないことを冷静に立証し始めた。まず氏がやりこんだと語った『アストラルチェイン』がないこと、Nintendo Switchのプレイ記録では5日前に始めたと記録されている『マインクラフト』は、しばらく前にプレイしたことがあるとすでに公言していたこと。そのほか、インディーゲームなども含めて“大量のゲーム”をNintendo Switchで遊んでいるはずの桜井氏が、任天堂のゲームのみを長時間プレイしている点も疑問が残る。複数アカウントを所持している可能性も捨てきれないが、プレイタイトルにバリエーションが欠けている点は非常に気になる。

当該ユーザーの投稿作品の数々。なかなか凝ったものが多い。

桜井氏本人が回答しなければ明確な答えは出せないが、大方「桜井氏のことを好むゲーマー」のアカウントであることが濃厚。『スマブラSP』にどのキャラが参戦するか予想する議論は、発売から1年以上が経過しても衰えることなく、桜井氏の一挙一動が参戦に絡ませられている。最近も前述したPlayStationのゲームを多く遊ぶということから、同プラットフォームが関連付けられ、クラッシュ・バンディクーの参戦の噂が流れたばかり。桜井氏を思わせるユーザーが『マインクラフト』を遊んでいるというだけで、『マインクラフト』への参戦期待が寄せられるのだ。

ちなみにこの桜井氏に似たユーザーのフレンドリストは、SNS上で存在が確認された翌日に、上限(300人)に達したと報告されている。海外ユーザーから突如フレンド登録が殺到し、『スマブラSP』の投稿コンテンツをじっくりと批評され始めた当人の心境はいかに。いずれにせよ、桜井氏の影響力は絶大であるということだろう。桜井氏を思わせる名前やアイコンにすれば、今回のような注目を集めてしまう可能性がある。有名人やキャラを模したロールプレイをする場合には、桜井氏をテーマにするのは避けた方が、桜井氏のことを考えてもいいのかもしれない。