『スマブラSP』コミュニティ大会が任天堂によって次々と認可されたとの報告あがる。国内はなんだかんだ今までと変わらなさそう

 

任天堂が10月24日に公開した「ゲーム大会における任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」。11月15日に発行されるこのガイドラインについて、『スマブラSP』のユーザー主催大会が次々と認可されているようだ。


任天堂はガイドラインを定めた理由を、同社が創造するゲームやキャラクター、その世界に対して、「お客様に適切な方法で安心して関わっていただくため」としている。同ガイドラインは、任天堂が著作権を有しているゲームの、非営利で小規模なゲーム大会(コミュニティ大会)を開催する場合に守る必要がある。なおガイドラインに基づいて開催される大会であっても、公認というわけではなく、あくまで非公式な大会となる。

そしてガイドラインによると、“小規模”の定義は1日あたりの出場者がオンラインで300人以下、またはオフラインで200人以下としている。『スマブラSP』のユーザー主催大会では、1000人以上が参加するような大規模な大会も複数あり、その場合は個別に申請をし認可を貰う必要がある。さらに法人や団体が大会を主催する場合にもこのガイドラインは適用されず、個別の認可が必要だ。そのため今まで開催されていた大会が認可され、引き続き大会が実施できるかどうかという点がコミュニティ内で注目されていた。


その認可について、さっそく数々の大会主催者から「任天堂から開催について認可された」との報告が上がっている。一例をあげると、2019年1月より大阪で開催されているオフライン大会「スマバトSP」は10月24日に個別に許諾申請をおこなっていた。翌10月25日には、主催者であるのじんこ氏が、任天堂から今後10回分の大会開催の許諾をもらったとX上で報告した。


ほかにも北海道で開催されている「神威」や、企業の後援を受けて岩手県で開催されている「スマブラ花巻大会」なども、10月25日に公式Xアカウント上で許諾を取ったことを報告した。どうやら申請に対する返答は手早くおこなわれているようだ。

しかしすべての大会が認可されきったというわけではない。『スマブラSP』の大規模大会の代表ともいえる、「篝火」や「マエスマ」、「ウメブラ」の公式Xアカウントからの報告はまだない。今後の申請や、任天堂からの返答待ちとなるだろう。

ちなみにガイドラインでは、大会中に飲食物や商品の販売を伴ったり、任天堂のゲームの音楽を会場のBGMとして使用したりすることができない。グッズ等を会場で販売したりしている大会などは、ある程度の見直しを求められると思われる。

とはいえ『スマブラSP』のコミュニティ大会は早いペースで順次認可されているようだ。いくつかの大会では、ガイドライン制定前から変更される部分もあるかもしれないが、国内に限っては『スマブラSP』の競技シーンそのものは急激に大きく変わることはなさそうだ。