ローグライク要素アリのARPG『Hades』Steamにて早期アクセス配信開始。今購入すれば前作RPG『Pyre』がセットで手に入る


サンフランシスコを拠点とするインディースタジオSupergiant Gamesは12月11日、ローグライクアクション要素のあるアクションRPG『Hades』の早期アクセス配信をSteamにて開始した。定価は2570円だが、スペシャルプロモーション価格につき12月18日まで20%オフの2056円で購入可能。さらに来年1月2日までに購入すると、同スタジオの過去作『Pyre』を無料で入手できるお得なキャンペーンも実施中だ。本作は昨年12月にEpic Gamesストアにて、時限独占タイトルのひとつとして早期アクセスという形でリリースされた。それから約1年の独占期間を経て、この度Steam向けにも発売された運びとなる。

『Hades』は、ギリシャ神話をモチーフとした世界を探索するアクションRPGだ。舞台となるのは、冥界の神ハデスが支配する地下世界。主人公のザグレウスは、そんなハデスの息子であり、不死の王子である。どうやらザグレウスは“家出”を企てているようだ。こうしてプレイヤーはハデスの世界から逃れるべく、オリンポスの神々の力を借りながら黄泉の国からの脱出を目指すこととなる。

脱出の途中では幽霊や凶暴なモンスター、果ては邪悪な神に至るまで、さまざまな敵がプレイヤーの行く手を阻む。これらへの対抗手段として本作には、実際の神話に登場する数々のユニークな武器が用意されている。剣や斧といった近接武器から、魔法なども使用可能。どれも一長一短の性能をしているため、敵の種類や戦況に応じた柔軟な使い分けが求められる。ただし武器の使用には、鍵が必要となる場合も。鍵はダンジョン内に落ちているため、入念な探索もまた重要となるだろう。

ダンジョンの攻略においては武器のほかに、スキルの強化も肝心となる。道中で出会うオリンポスの神々にBoonsと呼ばれる消費アイテムを渡すと、能力のアップグレードが可能に。稲妻を放つ攻撃や、敵の遠距離攻撃をはじく能力など、戦闘において大きな助けとなるスキルを授かることができる。神によって与えられるスキルは異なるため、手持ちのアイテム数と相談しつつ、プレイスタイルに合ったアップグレードを身につけたいところだ。

ローグライク要素を取り入れたゲームシステムも『Hades』における大きな特徴のひとつ。本作にはパーマデス制が採用されており、道中で死んでしまった場合は最初からやり直しとなる。その際、前述した武器やスキルはすべて失われてしまう。一方で、死んでも失われない特殊能力も用意されており、こうしたスキルは必要数に応じた鍵を使用することでアンロック可能だ。またダンジョンに関しては、挑戦するたびに構造や敵などがランダムで変わる仕様となっている。これにより、チャレンジするたびに新鮮なゲーム体験を味わえることだろう。

オーソドックスなローグライク要素を取り込みつつも、ハイテンポな戦闘と独自の世界観が光る『Hades』。本作においてはEpic Gamesストアでの配信以降、これまで多くのアップデートが重ねられてきており、新たなエリア・敵の追加やエンドコンテンツの実装などがおこなわれている。また開発元は約2か月おきに大型アップデートを実施するとも宣言しており、今後も正式リリースに向けてさまざまなコンテンツを提供していくという。なお正式版のリリース日については、2020年の下半期を予定しているとのことだ。

ちなみに冒頭にも述べたとおり、本作を来年1月2日までに購入すると、同スタジオの過去作『Pyre』が無料で入手できる。同作はマルチプレイ対応のアドベンチャーRPG。こちらも多くのユーザーから高い評価を得ており、Steamでの評価は「圧倒的に好評」となっている。未プレイの方はこの機会に、『Hades』と一緒に遊んでみてはいかがだろうか。