『レインボーシックス シージ』不適切発言の取り締まり施策として、全体テキストチャットの廃止を試みる。だが反発を受けてすぐに撤回

Ubisoftは12月5日、『レインボーシックス シージ』のテストサーバー用アップデートを配信。カスタムゲームを除く全てのゲームモードから、クロスチャット(敵・味方が閲覧できるAll/全体テキストチャット)を廃止した。誹謗中傷やハラスメントといった、有害な発言による被害を減らすための取り組みの一環として、クロスチャット機能を除外するのだと、UbisoftのコミュニティマネージャーUbiNoty氏より伝えられた。

開発陣のデータによると、通報される不適切な発言の大半はクロスチャットで発生したもの。より心地よく遊べる環境を作るとともに、テキストチャットを戦略的なチーム連携のために活用してもらうという狙いのもと、アップデートが決行された。だが後述するように、わずか数時間後には撤回。クロスチャットが再度有効化されている。

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クロスチャットを一律で無くすという、思い切った施策。このUbisoftの対応については、どうしてプレイヤーに自分でオン/オフを決める選択肢を与えないのか。あるいは、敵チームのチャットだけデフォルトでオフにするなど、オプションを増やすだけでも済むのではないのかといった意見が、redditに掲載されたパッチノートのスレッドに寄せられた。なお既存のオプションとして、プレイヤーのテキストチャットを個別にミュートしたり、ゲーム設定によりテキストチャット全体の表示をオフにすることはできる。そのため、害悪な発言に晒されたくないプレイヤー向けの機能は既に揃っているのではないかという意見も見られる。一方でUbisoft側は、チャットをミュートするオプションは存在するが、それでもクロスチャット上での害悪な行為は止まらず、通報の大半を占め続けているのだと説明した。

また、通報されるごく一部の発言のために、クロスチャット上での交流を全て廃止することは、コミュニティ全体に対する処罰であると不服を示す声もあり、こちらに対しUbiNoty氏は、「その点は理解しており、だからこそ本実装する前にテストしているのです」と回答している(reddit)。Ubisoftはツイッター上でも、クロスチャットがポジティブな交流を生み出すことは認識しているが、不適切な発言に関する通報の85%がクロスチャットから発生していることから、改善したいのだと説明した。

クロスチャットの廃止は、両チームで一緒にあれこれ検証するというテストサーバーの趣旨に反しているという意見もあり、そちらにも「クロスチャットを無くすことで、不適切な発言を巡る通報を減らせるのか測定したいのです」と答えていた。だが、通報を減らすためにクロスチャットを一律廃止するという考えには、なかなか賛同が集まらず。アップデート配信からわずか数時間後には、テストサーバーにてクロスチャット機能が再度有効化された(reddit)。

UbiNoty氏いわく、ユーザーからのフィードバックやチーム内での議論を踏まえた結果、一律無効化は撤回。かわりに、ユーザーが任意で選択できるよう、クロスチャットのオン/オフ設定を実装する予定とのことだ。また、敵チームのテキストチャットだけデフォルトでオフにできるようなオプションも欲しい(マッチごとに手動でミュートするのが面倒なため)というコメントに対しては、心に留めておきますと回答している。

『レインボーシックス シージ』では、不適切発言の取り締まり強化のため、長きにわたり対策が取られてきた。2018年7月には、テキストチャットにて不適切な言葉を使用したプレイヤーのアカウントを自動的にBANするオートBAN機能が実装。不適切な発言を自動検出し、規約違反による一時的もしくは永続的なアカウントBANを適用するという仕組みであった。同年12月には、オートBAN機能を改良する「チャットフィルター」を導入。不適切な発言であると自動検出された内容について、他プレイヤーのチャット欄に表示されないようフィルタリングした上で、該当発言をUbisoftが手動で審査するという施策を取り入れた(関連記事)。ほかにも個別ミュート機能を改良したりと手を打ってきたUbisoft。ここにきて、チャットする術を封じることで、不適切発言による被害を軽減するという大胆な検証を行おうとしたわけだが、コミュニティからは受け入れられなかったようだ。

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