眩いピクセルアート光るアクションRPG『Children of Morta』PC向けに配信開始。 爽快な戦闘と個性豊かな家族が織りなす絆の物語

 

パブリッシャーの11 bit studiosは9月4日、『Children of Morta』をPC(Steam/GOG/Humble Store)向けにリリースした。価格は2570円。本作はインディースタジオDead Mageが開発を手がけるアクションRPGだ。2015年にKickstarterにてプロジェクトを発足。以降、3427人のバッカーからの支援により、約10万ドルの資金調達に成功した。そして今年6月19日から22日まで期間限定で実施されたデモ版の配信を経てリリースされた形となる。

『Children of Morta』は美麗なドット絵と家族をテーマに据えたストーリーを特徴とするアクションRPG。レアと呼ばれる大陸を舞台に、神聖な山「モルタ」を腐敗から守るバーグソン家の冒険物語が描かれる。闇に覆われ、モンスターが巣食う世界で家族が向かい合うのは愛と希望、憧れや不安、そして喪失と犠牲。ファンタジーな世界観ながらも日常生活における苦悩や幸福をスポットする舞台でプレイヤーは家族の絆を目にすることとなる。

本作に登場する家族のバーグソン家は、それぞれ異なる背景と専門知識を有した人物で構成されている。あるものは巨大なハンマーや剣を用いた近接戦闘を得意とし、またあるものは弓や魔法を駆使した遠距離攻撃に長けるなど、戦闘スタイルという形で家族のメンバーに個性が設定されているのだ。また、祖母のマーガレットと叔父のベンは鍛冶屋としてプレイヤーの冒険を支援する。代々バーグソン家に受け継がれてきた古くからの知識を武器に与え、家族の装備をアップグレードしよう。先祖の知恵は冒険に役立つことだろう。

冒険の舞台となるレアに暮らす人々にとって、聖なる山「モルタ」は健康・繁栄の象徴である。それと同時に、さまざまな伝説や魔法に満ちた謎多き存在でもあるのがモルタだ。バーグソン家はレアの探検を通じてモルタの謎を解き明かすことになる。しかしレアは腐敗の影響を受けており、「魔の穢れ」と呼ばれるモンスターたちが行く手を阻む。敵の攻撃や種類を踏まえたキャラクターの使い分けが必要となるだろう。また本作に登場するダンジョンには、入るたびに異なる景色が広がるというローグライク作品のような仕様も取り入れられている。これによって、プレイするたびに展開が異なるユニークな探索を楽しめることだろう。

手描きのピクセルアートと滑らかなアニメーションが光る『Children of Morta』。重厚なストーリーはさることながら、キャラクターの特性を活かした爽快感のある戦闘とローグライク要素を盛り込んだダンジョンによって、リプレイ性の高い作品になっていると言えるだろう。なお、本作はローカルでの2人協力プレイにも対応している。フレンドと共にプレイすることでひと味違った冒険が楽しめるかもしれない。オンライン協力プレイについては現在開発中とのこと。また国内向けのリリースについては現時点で不明だが、本作は今年10月15日にPS4/Xbox One/Nintendo Switch向けの発売が予定されている。