『ポケモンGO』をスマホ8台で動かし、高速道路で路肩駐車するプレイヤーがアメリカで発見される。違反チケットはきられず

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アメリカ・ワシントン州のシアトル・タコマ国際空港近く。ベリアンのハイウェイ518の路肩にて車が駐車されていることを、Kyle Smith巡査が発見。運転手と話したところ、どうやら8台のスマートフォンを動かし『ポケモンGO』を遊んでいたのだという。Seattle Timesがその内容を伝えている。

『ポケモンGO』はリアルタイムマップとリンクした位置情報ゲーム。現実世界の地図に基づいた世界で登場するポケモンを捕獲する。もはやゲームとしての説明は不要だろう。ではこの運転手は高速道路にてポケモンを捕まえていたのかというと、そうではなく、どうやら伝説レイドバトルを楽しんでいたようだ。

伝説レイドバトルとは、伝説級のポケモンと戦う大規模バトル。対戦相手は強力で、複数名での討伐が基本となる。『ポケモンGO』では7月末よりアーマードミュウツーにかわりレックウザが登場。色違いも出現するということで、レックウザの出現ポイントには多くの人だかりができている。

巡査が撮影した運転手の写真には、レックウザの映った8台のスマートフォンがちらり。青色の発泡スチロールをくり抜き“専用の置き場所”を決めて8台のスマートフォンを利用していたようだ。近くにレックウザのレイドスポットがあり、そこで討伐をするために高速に路肩駐車していたのだろう。

ワシントン州では、交通法として運転中のスマホ利用の原則禁止が定められている。具体的には、運転中の通話やチャットなどが禁じられている。ただし、今回見つかった男性は駐車状態で見つかったということもあり、切符はきられなかったようだ。後部座席にスマートフォンを置き、集中力散漫にならないようにと指導され、運転手は同意したという。ただし、Seattle Timesは「路肩駐車は緊急時のみ使うものであり、レックウザは対象になりませんよ、ポケモンマスターさん」とお茶目に警告している。

ちなみに、『ポケモンGO』においては複数アカウントの利用が規約においても禁じられている。台湾でも自転車で22台ほどの『ポケモンGO』を操作するおじいちゃんがしばしば話題となるが、もちろんこのおじいちゃんも今回の運転手も規約違反の対象。一見すると微笑ましい話であるが、ゲームのマナーも交通マナーも守れないプレイは、社会にもプレイヤーにも迷惑がかかる。1台のスマートフォンで、マナーを守り安全な『ポケモンGO』ライフを楽しんでほしいところだ。

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