『Cuphead』が「The Cuphead Show」としてNetflixでアニメ化。原作に忠実な作風ながらもストーリーはオリジナルなものに

カナダのインディースタジオStudioMDHRは7月9日、同スタジオが開発する2Dアクションゲーム『Cuphead』のアニメーションシリーズを製作中であることを公式Twitterにて発表した。アニメ化にあたり、タイトルは「The Cuphead Show」に。また製作には映像ストリーミング配信事業会社のNetflixが携わり、「NETFLIXオリジナル」作品として配信される。原作となる『Cuphead』と同じく、1930年代のカートゥーン調アニメからインスパイアされた作品となるようだ。

『Cuphead』は2017年9月、Xbox One/PC向けに、2019年の4月にはNintendo Switch向けに配信された2Dアクションシューティング。米国における1930年代のカートゥーンアニメをモチーフとしたレトロなグラフィックと、良質な手描きアニメーションによってコミカルに動くキャラクターやステージ、またゲームとしての難易度の高さなどから、ゲーマーを中心に注目を浴び、人気を集めてきた作品である。

インクウェル島と呼ばれる魔法の島を舞台に、「カップヘッド」と「マグマン」という2人の兄弟がカジノのオーナー「デビル」との賭け事に負けたことで、カジノから逃げ出した債務者の魂を取り立てることを命じられる。兄弟は「債務者の魂」を回収するため、ひとクセもふたクセもある個性的な債務者たちが立ちはだかる冒険へと旅立つ。今回発表された「The Cuphead Show」では、主人公のカップヘッド・マグマンやデビル、ワールドマップに点在していたNPC、そしてボスとして登場した債務者たちはどのように描かれていくのだろうか。

今回の発表に際して、海外メディアIGNが『Cuphead』を生み出したクリエイターChad Moldenhauer氏と Jared Moldenhauer氏にインタビューを行っている。同メディアの報告によると、「The Cuphead Show」はNetflix、Studio MDHR、そして「ポパイ」や「ガーフィールド」といった人気カートゥーンアニメの権利を持つKing Features Syndicateによる共同製作となるようだ。またJared氏は、コンピュータによるアニメーションからできるだけ遠ざかり、全てのフレームを手描きで作成することが現時点での目標だと述べている。しかし全て紙に描くのではなく、デジタル技術を用いつつも手描きを実現するようで、氏はこれを“トラデジタル”(伝統を意味する“トラディショナル”と“デジタル”を合わせた造語)と表現している。

「The Cuphead Show」のストーリーコンセプトに関してはChad氏とJared氏が2つ、興味深いことを述べている。1つ目は、カートゥーンアニメであるからといって、決して幼児や小さな子供向けのアニメ作品とはならないということ。これには、原作『Cuphead』が持つような、コミカルながらもどこかシリアスさも帯びた物語の雰囲気を幅広い視聴層にアピールしたいという狙いがあるようだ。2つ目は、アニメで展開される物語は原作と異なる部分があるという点である。『Cuphead』で繰り広げられたストーリーが「The Cuphead Show」に直接結びつくとは思わないでほしいとJared氏は強調している。

また Netflixからの情報によると、Studio MDHR ではChad Moldenhauer氏と Jared Moldenhauer氏が、King Features SyndicateではCJ Kettler氏が製作総指揮を務めるという。さらにエミー賞とアニー賞を受賞したプロデューサーDave Wasson氏とCosmo Segurson氏が共同製作総指揮を務め、Netflix Animationがプロデュースを担当。「The Cuphead Show」は各方面のプロフェッショナルが協同し、製作される形となるようだ。

元々良質なカートゥーン調グラフィックとアニメーションが魅力のひとつだった『Cuphead』のアニメ化ということで、キャラクターの動きや、背景などの作画部分については期待がかかるところであろう。放送時期は明らかとなっていないが、『Cuphead』ファンのみならず、カートゥーンアニメや、レトロアニメ好きにも刺さるアニメ作品となることを期待できそうだ。なお2020年には『Cuphead』初のDLC「The Delicious Last Course」の配信が控えている(関連記事)。より進化していく『Cuphead』ワールド。今後の新情報にも注目していきたい。

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