『Cuphead』のDLC「Delicious Last Course」ゲームプレイ初公開。ただし、クオリティとスタッフの健康面に配慮し2020年に発売延期

インディースタジオのStudio MDHRは7月3日、Nintendo Switch/Xbox One/PC向けに販売中のアクションゲーム『Cuphead』のDLC「Delicious Last Course」を、当初予定の2019年から2020年に発売延期すると発表した。また同時に、DLCのゲームプレイの一部を紹介するティザートレイラーも公開している。

今回の発表の中でStudio MDHRは『Cuphead』向けとして初めてのDLC「Delicious Last Course」の開発について、細部までこだわり抜き、そして同スタジオとして常に追い求めているクオリティに到達することを最優先に考えているとしている。

本作においては、キャラクターなどのアニメーションの1コマ1コマを手描きで制作しており、たとえばボスの「塩ひげ船長」の場合、口笛を吹く一連の動作だけで50コマほどある。新たなキャラクターが複数登場するDLCでも膨大な作業量となっていることは想像に難くなく、高いクオリティで仕上げるためにも単純に時間がかかっているようだ。本作のゲーム本編も、何度か延期した上で発売を迎えている。

塩ひげ船長

同スタジオはさらに、ゲーム本編の開発時の教訓として、スタッフが健康的に働き続けることができるよう配慮することの重要さを学んだとしている。このDLC開発において、すべきことが山積みだからといって、設定したスケジュールを横目に、スタッフに長時間労働を強いることはできないということだろう。

近年は大手スタジオを中心に、過酷な長時間労働、いわゆる「Crunch(クランチ)」についての告発が相次いでおり、当該スタジオは対応に迫られている。また、ワークライフバランスを優先するとあえてアピールするスタジオも現れており、業界内ではスタッフの労働環境についての問題意識が高まっているところだ(関連記事)。Studio MDHRのコメントから察するに、同スタジオでもかつてクランチを経験したのかもしれない。ただ今回の発表は、DLCの発売を延期してでもスタッフの健康を優先すると宣言した形である。

今回公開されたティザートレイラーは、DLC「Delicious Last Course」にて登場する新プレイアブルキャラクターのアクションや、新たなボスとのバトルが垣間見える内容となっている。カップヘッドとマグマンに加わるのは、本編の霊廟にいた「伝説の聖霊チャリス」が実体化したキャラクターだ。指先から撃つショットについては共通だが、2段ジャンプが可能であることが確認できる。また、雪の積もる寒冷地を冒険することになるようだ。

このDLCでは、インクウェル島に新たに追加される島を舞台に、カップヘッドとマグマン、そしてチャリスが、Saltbakerという名のシェフに協力する物語が展開するとのこと。その開発には、ディズニーのアニメ作品に多数携わった経験を持つベテランアニメーターが参加していることも明らかになっている(関連記事)。発売延期となってしまったのは残念だが、待つ価値のある内容に仕上げてくれることだろう。

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