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絶賛開催中『崩壊:スターレイル』の『Fate[UBW]』コラボクエストは「Fate外伝」ともいえるほど濃ゆかった。『スタレ』がFate詳しすぎる。Fateネタてんこ盛り、キャラ達の独自再解釈とサービスいっぱい
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スペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』(以下、『スタレ』)で『Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 』(以下、『UBW』)コラボ第2期が開催されている。新キャラクター「遠坂凛(知恵・量子)」と「ギルガメッシュ(壊滅・雷)」 の実装、そして開拓クエスト・幕間「幻造:聖杯戦争」が配信された。
キャラクター設定解説(記事リンク)に引き続き、この記事では「幻造:聖杯戦争」のストーリーを見ていく。ストーリーも「Fate」濃度満載で、「Fate」の外伝くらいの掘り下げや読み応えがあった。奈須きのこ先生の監修を経ているとのことだ。『スタレ』初心者の「Fate」好き筆者が、ネタバレは極力避けつつ、このクロスオーバーの見どころを紹介する。

『スタレ』初心者でも全然楽しめる「幻造:聖杯戦争」とは
まず気になるのは、『スタレ』初心者でもイベントをプレイできるかだ。結論、できる。 メインストーリーとはシステムが異なり、ガチャなどで獲得したキャラクターは一切使わない。また、コラボ第1期のあらすじなど、必要な情報は説明される。一方で「Fate」の知識についても『スタレ』プレイヤー向けに解説が入る。第五次聖杯戦争の情報から、魔術師にとっての「根源と起源」まで、かなり幅広い内容がストーリーに関わってくるためだ。「Fate」を部分的にしか追ってない人や、うろ覚えの人でも安心してプレイしよう。

そして「Fate」好きが嬉しいポイントがひとつ。なんと、このイベントにおける主人公は実質遠坂凛だ。凛は『スタレ』の世界に迷い込んで帰れなくなってしまう。そこで『スタレ』主人公と出会い、幻造聖杯戦争に参加する。その関係は、凛がマスターで主人公がサーヴァントなのだ。そしてストーリーが進むにつれて仲間、つまり凛とタッグを組む「Fate」のサーヴァントたちが増えていく。もちろんストーリーは凛と『スタレ』主人公を中心に進む。だが、その主人公がバトルに出ないことが多々あるのだ。思わず「じゃあもうこれFateじゃん!」とツッコまずにはいられない。

「幻造:聖杯戦争」というイベントタイトルも気になるところだ。「幻造」とは、「偽物」ではない。「人間の願う力から生まれた存在」という意味だ。「Fate」でも、物語を通した人々の信仰や理想によって「英霊(サーヴァント)」は存在している。そして聖杯は人の願いを叶える器である。「願いの具現化」という2作品の共通テーマが、コラボを根底で支えているのだ。そんなの絶対に面白いだろう。
斬新大胆クロスオーバーで沼落ち間違いなし
イベントの見どころは、深すぎるクロスオーバーだ。まずストーリー全体に、「Fate」オマージュが散りばめられている。リストアップするのが困難なほど、大小至るところで既視感があるのだ。例えば凛と『スタレ』主人公は、主人公が凛の落とした宝石を拾い、凛がサーヴァントを召喚したことで、主人公が凛の元に転移したため出会った。凛は『UBW』でも宝石の縁によってアーチャー(エミヤ)を召喚している。
こうしたオマージュはストーリー登場キャラクターだけでない。ザコ敵に至るまでも小ネタが仕組まれている。大胆なオマージュに驚き、ちょっとしたテキストネタでニヤリとする。他では類を見ない、不思議なコラボ体験が味わえる。しかしこの点はまだジャブにすぎない。ストーリーを進めるほど、オマージュどころではない、深い解釈のコラボレーションが続いていくのだ。
本イベントは、作品として『UBW』コラボであった。ストーリーの軸には第五次聖杯戦争がある。ネタバレになるため深くは触れられないが、各陣営のポジションや運命がところどころ重ね合わされているのだ。
序盤で治安局局長・朽葉のサーヴァントとしてランサー(クー・フーリン)が登場するなど、マスター&サーヴァントは『スタレ』キャラと「Fate」キャラが入り混じる。その組み合わせやそれぞれの立場も興味深い。『スタレ』もプレイしている人なら、キャラクターのポジションでも楽しめるのだろう。
また、状況が進むと凛のわかりやすい図解と中間説明が入り、どういった点で第五次聖杯戦争と似ているか解説もしてくれる。自ら進んで考察しなくてもいい親切設計だ。この図解もなかなか情報量が多く、じっくり読みたくなる。

陣営だけでなくキャラクター同士も対として表現される。例えば『スタレ』のファイノンとセイバー(アルトリア)は、「正義の味方と、正義の味方の味方」と表現されていた。そして「完璧な結末をもたらせなかった後悔」というキーワード。これによって、ファイノンもアルトリア同様に、使命や力を持つ者ならではの苦しみがあったのだろうか? と想像が膨らむ。なんとなく『スタレ』キャラクターの本質も見えてくるのだ。
しかし似ている部分の後に「でもここが違う」という点まで触れている点に、キャラクター愛が見える。「このキャラクターが好きならおすすめ」という単純な同一化ではなく 、「このキャラクターと並べることでこういう面も見える」というあくまで解釈の視点を提示されているのだ。そのためわかったふりにならず、もっとちゃんと知りたいと思わせられる。『スタレ』も「Fate」に勝るとも劣らず濃い・訳アリ・信念を持っているキャラクターたちが登場するようだ。そのため、誰かしらは「このキャラ、気になる!」と感じることだろう。
例えば筆者は、そもそも主人公が気になりすぎている。コラボストーリーではなぜかペンライトを剣として使っているし、メインストーリー序盤ではバットを武器にしていた。戦い方がずっとトンチキで面白いのだ。キメ台詞は「ルールは破るためにある!」。主人公なら秩序を守りそうなのに、そうではないのかと思っていた。
だが根源への到達を目指して様々な世界を渡り歩いている凛と対置されたことで、秩序、つまり停滞や現状維持をよしとせずに常に前進する志を持っているということがわかったのだ。ストーリー中に何度も彼女の情報の断片は登場するが、まだまだ知らないことだらけだ。より詳しく、彼/彼女が歩んでいる軌跡を知りたくなった。

視点が異なるキャラクター解釈で「Fate」キャラの評価も鰻登り
このイベントで『スタレ』を知れるだけではない。驚くことに、「Fate」キャラの再解釈も行われる。新規実装された凛とギルガメッシュは特に、新たな出会いによって様々な面が垣間見えた。ギルガメッシュは生前の話がされる。これは主に唯一ギルガメッシュと一対一のサーヴァント契約をできるゲーム『Fate/EXTRA CCC』(以下、『CCC』)などで語られる内容だ。『CCC』は現行機ではプレイできないため、プレイしていない人にとってはたいへんありがたい。ギルガメッシュ誕生の理由、そして天の楔とは何かについて、珍しくけっこう饒舌に語ってくれる。
また、親友であるエルキドゥはその姿こそ見せないものの、ギルガメッシュと一緒に登場する可愛い生き物がどう考えてもエルキドゥなのだ。これも幻造の力なのだろうか。ギルガメッシュとエルキドゥが好きな人は必ずプレイしよう。王の偉大さに、もっと好きになること間違いなしだ。

凛は『スタレ』キャラの主人公だけではなく、イシュタルと対面したからこそ見えた一面もあった。『UBW』の前日譚『Fate/Zero』で聖杯戦争に赴く父親を見送った際に考えていたことや、凛のめげない強さの理由など、これでもかというほど掘り下げられる。遠坂凛のかけがいない魅力が、怒涛のように押し寄せてくるのだ。様々な「Fate」作品に様々な形で登場する凛だが、ここで濃縮還元されている感じだ。「ここが格好いいんだよな」「こうした面に色んな人が救われ来たんだよな」と、懐かしさとともに振り返れる。筆者は凛が好きなので、ついつい後方腕組み状態になってしまった。彼女の生き様を、紅茶でも飲みながら優雅に一言一言噛みしめよう。

このように本コラボでは、「Fate」の理解も深まり、『スタレ』キャラの本質の一端を見られる。クロスオーバーの濃さがとんでもないため、「エモい」どころではなく、納得と同時に理解がどんどん深まっていくのだ。『スタレ』に関しても探求心をそそられ、そのキャラクターが出てくるところまでプレイしたいと思ってしまう。そしてまた、このストーリーをもう一度見返したい。「ガイド」メニューからいつでも読める。そう、ここが沼への入口というわけだ。
幻造:聖杯戦争の果てには
本コラボではキャラクターだけではなく、テーマや信念など、複数のレイヤーにわたってクロスオーバーが行われている。これまで紹介したもの以外にも「人の願力と神」、「人が旅の果てに失うもの・手に入れるもの」、そして「物語とは何か」なども関わってくる。こうした壮大なテーマを手軽に体験できるという点でも、とても価値があるコラボだ。
そしてそれらの中心には、凛や主人公がいる。それぞれのこれからの旅の先にあるものは何か。彼女らは何を経験するのだろうか。そうした期待感を残してコラボストーリーは幕を閉じる。似た視野を持っている2人、そして2作品。だが違う、それぞれの旅路。こんな表現をされてしまうと、どちらも見守りたくなること間違いなしだろう。これを機に、銀河を駆ける『スタレ』の観測を始めよう。

最後に、これだけは言い残しておきたい。イベント報酬は必ず全部もらうこと。終わった後に「ワールドエンド」というバーに行くこと。なぜなら、アフターストーリーがあるためだ!「Fate」が好きならアフターストーリーは見逃せない。余韻まで残さず楽しみつくしてほしい。
あとはキャラクターを手に入れて、隅々まで設定を読もう。ギルガメッシュの詳細画面では「ギルガメッシュ叙事詩」の一部が読めるなど、解説が手厚すぎるためだ。今なら『スタレ』にログインすると、ギルガメッシュかアーチャー(エミヤ)を選んでもらえる。また、凛、ギルガメッシュ、セイバー(アルトリア)、アーチャー(エミヤ)が手に入るコラボガチャが開催中だ。『崩壊:スターレイル』はスマートフォン、PC、PS5で基本プレイは無料。始めるなら今!である。

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